団体信用生命保険とは?意外な注意点を解説します!

生命保険・介護保険

知らないと人生を10倍損する金のしくみ」Vol.22

団体信用生命保険とは?意外な注意点を解説します!


団体信用生命保険とは

今、住宅ローンを組まれている方でしたら、通称「団信」。

 

そう、「団体信用生命保険」の存在は知ってますよね。

 

住宅ローンの返済中に借主のご主人に万一があったら団信」でローンは全額返済して頂ける、本当に、有難い保険ですね。

 

 

しかし、それで安心をされてませんか?

 

本当に、大丈夫なのでしょうか?

 

問題はないでしょうか?

 

実は、意外な注意点があるのです。

お子様のいない夫婦の落とし穴

住宅ローンの返済は無事終了しました。

 

では、その次の作業は何か?

ご自宅の名義変更ですね。

これが、割と面倒かも・・・。

当然、奥様の名義にできる、と(主人の物は自分の物、自分の物は自分の物)当たり前に思ってませんか?

 

しかし、相続は、簡単ではありませんよ。

 

お子様がいない場合の相続人は誰か?

配偶者である奥様と亡くなられたご主人の両親です。

 

もし、両親が既に亡くなっていれば、ご主人の兄弟姉妹が相続人になります。

 

ここで、2つのパターンで考えましょう。

 

遺言書があった場合(100%奥様に相続する旨)

遺言があれば「完璧」と思ってませんか?

そうではないのですよ!

 

仮に、遺言で「奥様に100%相続する旨」の内容でもご主人の両親が健在であれば、法定相続分の2分の1。

 

つまり 1/3(本来の法定相続分)×1/2=1/6

 

両親に、この1/6を主張できる権利が生じるのです。

 

この権利を「遺留分」といいます。

*詳しく知りたい方は『遺留分』の記事を

 

*ちなみに「兄弟姉妹」には「遺留分」の権利は発生しません!(良かった!)

 

ですので、親子関係、両親の財産状況等も十分に把握した上で、住宅ローンを組まないとやっかいな事になるのです。

 

日本人の奥様に問います!

 

ご主人のご両親とはうまくいってますか??

 

遺言書がない場合

これは、やっかいですよ!

 

なぜか??

 

今回は住宅ですが、預金も含めて亡くなられた方の名義変更をする際遺言書がなければ遺産分割協議書」が必要なんです。

 

しかも・・・

相続人全員の署名、印鑑証明書が必要なんです!

詳しくは、下記の記事を見て下さい。

相続が発生した時にやらなければならない事

 

そうなんですよ。

奥様だけの力では名義変更はできないのですよ!

 

ご主人のご両親が健在であればご両親

 

両親がいなければ、ご主人の兄弟姉妹の協力が必要なんです!

 

改めて、日本中の奥様に聞きます!

 

ご主人の兄弟姉妹とはうまくいってますか??

 

はい、そこで、本日の提言を2つ!

 

お子様がいないご夫婦への提言

 

遺言書を作りましょう

更に、「遺留分」の対策として遺言書を作りましょう。

 

ご両親を受取人にした生命保険に加入しましょう

ここで、2点補足しますね。

 

①生命保険の受取人を「両親」にされる場合事前に「両親」への連絡は不要です。

 

②生命保険の受取人は、いつでも変更できます

 

ですので、最初『両親』を指定して、その後の状況判断で必要なければ『奥様』に変更すればいいのすよ!

 

*「兄弟姉妹」も同じですよ!指定できます!

 

手続きは簡単なんですよ!

無駄がないのですよ!

 

疾病付の団信加入されている方の落とし穴

最近は、「団信」の保障内容も充実し3大疾病保障付」「8大疾病保障付」の団信も登場してます。

 

そこで、こんな勘違いをされてませんか?

 

心筋梗塞になったら、残りのローンはゼロになる」

脳卒中になったら、残りのローンがゼロになる」

 

そう思われている方は、下記のブログを読んで下さいね。

勘違いの多い3大疾病を詳しく解説

 

保険商品の「ネーミング」だけ見て勘違いされる方は多いです。

 

ましてや、住宅ローンは、人生最大のお買い物です。

 

団信」も含めて、よく内容を確認されてからご契約をされる事をお勧めします。

本日も、最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。

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