「知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」Vol.37
生前贈与とは?磯野家で起きた相続税対策を解説!
磯野家で起きている相続対策
前回までの内容は、磯野家に相続が発生し、相続人の確認、相続税はかかりませんよ、とのお話しをさせて頂きました。
では、もし、波平さんに、宝くじが1億円当たりました!(作り話ですが・・・)
つまり、相続財産が増えたのです。
さて、どうなるのか??
基礎控除と小規模宅地等の特例
*簡単に前回の復習です。
●波平さんの相続財産
土地 1億5000万円
●相続人 4人
●基礎控除
3,000万円+600万円×4人=5,400万円
*つまり、5,400万円までは税金かかりませんよ、との事。
●波平さんの土地をフネさんが、相続する事で、小規模宅地等特例が使え、土地の評価は80%減らす事ができます。
結果:1億5000万円⇒3000万円
●結論として、相続税はかかりません。
生前贈与の活用
しかし、今回宝くじが当たりました。
現預金が1億円増えました。
ですので、土地の評価が減っても、課税対象になる相続財産は1億3000万円になります。
明らかに相続税はかかります。
さあ、どうする!
生前贈与とは
生前贈与とは、相続税を減らす為の節税対策です。
具体的には、被保険者(相続の対象者)が生前中に、自分の財産を信頼する親族等に贈与する事です。
今回の波平さんのケースを検証します。
宝くじが1億円入った事で、相続財産が1億3000万円です。
●何もしなければ、相続税は420万円かかります。
*法定相続分で相続した場合。
・フネ さん: 0円(相続税の配偶者控除適用)
・サザエ さん:140万円
・カツオ くん:140万円
・わかめちゃん:140万円
●相続税を払いたくないのでれば、現預金を7600万円減らす事です。
1億3000万円(相続財産)ー5400万円(基礎控除)=7600万円
●贈与をする事で「相続財産」を減らす事ができます。
生前贈与の具体例
3パターンの例で検証します。
贈与税がかからない範囲で行う
贈与税がかからない範囲で1人年間110万円を6人、年間で660万円贈与する。
<メリット>税金をかけずに、相続財産を減らす事ができる。
<デメリット>7,600万円を減らすまで12年かかる。
あえて贈与税を払い、短期間で行う
1人年間310万円贈与、年間で1,860万円贈与する。
<メリット>7,600万円を減らす期間が4年ちょっとまで短縮できる。
<デメリット>贈与税が1人年間20万円かかる。
手取は290万円
310万円ー20万円(贈与税)=290万円
贈与する対象者を増やす
贈与の対象者を3人増やし(ノリスケサさん一家)1人年間310万円、年間で2,790万円贈与。
⇒②と同じ、減らす期間が3年まで圧縮できる。
生前贈与の注意点
一点だけ、注意事項もあります。
仮に波平さんが亡くなられた場合、3年以内にされた贈与については、本来の相続人(フネさん、サザエさん、カツオ君、ワカメちゃん)分は、相続財産に戻されます。
と、いう事は、贈与は早めにやった方がいい!
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本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
コメント
お疲れ様です。
今日もわかりやすいブログをありがとうございました。
朝からいろんな事故の連絡を受け続け、やっとブログを読むことができました。
僕も1億円当たりたいです。
お疲れ様です。最近、事故多いですね。対応にも神経使いますよね。
マネーセミナーの申込も増えてきました。1月13日、残り3名です。
本日もありがとうございました。