「知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」
<誰でも分かる金融用語・金融商品辞典>Vol.11
日経平均株価のしくみと自分の資産運用への活用方法をポイント解説
日経平均株価とは
「日経平均株価」とは、日本を代表する225銘柄の平均株価です。
誰が決めたの?
言葉の通り「日本経済新聞社」が「知的財産権」を保有し、銘柄を選定しています。
つまり、「日経平均株価」は日本経済新聞社の「登録商標」であります。
役割、仕組みは
①民間企業が選定し、公表している指標ではありますが、日本を代表する「経済指標」でもあります。
②225銘柄は、随時入替が行われています。成績の良い企業が選ばれ、成績が悪い企業は外されてしますのです。通常は、毎年10月に「定期入れ替え」が行われます。
③つまり、「日経平均株価」に選定された企業は、日本を代表する優良企業なのです。
活用方法は
「木を見て森を見ず」という格言があります。株式投資の好きな方は個別銘柄(企業)の業績や動向ばかりに目がいきがちですが、大事な事は、経済全体の流れを掴む事です。
つまり、「木」が個別株であり、「森」が日経平均株価になります。
まずは、「日経平均株価」の動向を見て、今の日本の経済状況、株式市場全体の流れを掴む事が大事です。
但し、「日経平均株価」が株式市場の全てではありませんので、同時に「騰落レシオ」や「時価総額」を時系列で比較研究する事が大事です。
「騰落レシオ」とは
投資家の方は、安い時に株を買って、高い時に売りたいと思ってます。
では、株式市場が上昇局面なのか、下降局面なのか、その変化の兆しを見つけるための数値が「騰落レシオ」です。
ちなみに、騰落レシオは、こんなイメージです。
難しい事は覚える必要はありません。ポイントは2つ。
●「騰落レシオ」が120%を超えてくると、過熱し過ぎのサインです。つまり、間もなく相場は「下落します」と思って下さい。
●「騰落レシオ」が80%を切り始めると、下げは落着いて、間もなく「上昇します」と思って下さい。
*但し、必ずしも当たりません。2017年5月26日の「騰落レシオ」は142%でした。
その日の「日経平均株価」は19,686円。
しかし、その後、6月2日には「日経平均株価」は20,177円まで上昇しました。
また、2017年10月12日以降、「騰落レシオ」は4日連続で130%を超えましたが、「日経平均株価」は更に上昇を続けました。
ですので、参考程度に見て下さい。
「時価総額」とは
上場株式の規模です。
ご参考までに個別銘柄の時価総額は下記の式です。
株価の終値×発行済株式数=個別銘柄の時価総額
時価総額は時系列で見る事が大事です。
・1989年 590兆円(バブル景気)
・1999年 442兆円(ITバブル期)
・2012年 296兆円(政権交代時)
・2013年 458兆円
・2014年 505兆円
・2015年 571兆円
・2016年 560兆円
*いずれもの年代も12月の時価総額です。
・2018年5月3日 667兆円
*つまり、日本の株式市場は順調に成長していると判断ができます。
問題点
何度も確認しますが、「日経平均株価」は、日本の上場企業全ての株式ではありません。
代表の225銘柄ですので、東京取引所全体の動きを反映している訳ではありません。
全体の動きを掴むのであれば「東証株価指数」があります。
かつて、「ユニクロ」を展開する「ファーストリテイング」1社で「寄与度」が8%超と極めて高く、日本の株式市場に大きな影響を与えており、海外投資家は「日経平均株価」を信用しない、との記事がありました。
つまり、1社の動きにより、意図的に株価操作ができうる、というご指摘です。ですので、様々な指標を同時に時系列で研究する事が大事になります。
ご参考までに
投資信託の「ファンド」で「日経平均株価」に連動したファンドも多数あります。
代表的なファンドを3つご紹介します。
信託報酬:0.18252%(2018年2月16日現在)
信託報酬:0.3996%(2017年11月30日現在)
信託報酬:0.432%(2018年4月26日現在)
*上記のファンドは「日経平均株価」に連動し、且つ「信託報酬」の安い「ファンド」という事で紹介しただけで、成績の保証は一切ありません事を付け加えておきます。
本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
コメント
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[…] 日経平均株価日経平均株価とは日本を代表する225銘柄の平均株価であり、日本を代表する経済指標でもあります。しかし、この指標だけで株式市場の判断をするのではなく、時価総 […]