金投資のメリット、デメリットをわかりやすく解説

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誰でも分かる金融用語・金融商品辞典>Vol.12

 

金投資のメリット、デメリットをわかりやすく解説

先日の「マネーセミナー」で参加者からのご質問がありました。

金投資をやってますが、どうなんでしょう・・・」

 

金投資の特徴

」はそれ自体が価値を持つ資産です。

 

通常、国が破綻すると紙幣は紙切れになりますが、金は資産価値として残ります。

但し、利息はつきません。

 

金のメリット

テロや戦争、通貨不安などの有事が起きた時に、金の人気が高まり、値段が上昇する傾向があります。

<過去の上昇時期>

・1980年1月の中東情勢の緊張

・1980年9月のイラン・イラク戦争

・2008年9月のリーマン・ショック

・2011年9月の米国債格下げ

 

更に、インフレに強く、通常「物価上昇」すると、現金の価値は下がりますが、金の価値は上がる傾向にあります。

 

金のデメリット

金投資は預貯金と違い、元本保証はありません。

併せて利息や配当もありませんので、現実的に利益を追求するのであれば、価格が上昇した時に売却するしかありません。

 

また、金を現物で保有される場合は、盗難や紛失のリスクもありますので、ご注意ください。

また、多くの方は「純金積立」で積立投資をされています。

 

様々な手数料も発生しますので、要確認です。

 

金の国際相場

過去、20年間を見ると、2011年9月6日に史上最高値を付けました。

1トロイオンス(約31.1g)1,923です。

 

そして、2020年7月27日に過去最高値の1,923ドルを突破。

2020年7月31日には一時2,005ドルまで上昇しました。

 

ちなみに2018年5月3日は1,313ドルです。

 

基本的に、金の国際相場はドル相場と逆方向に動く傾向があります。

ドル金利が高くなれば、金の国際相場は下がる傾向が強いのです。

 

逆に、ドル金利が下がれば、金の国際相場は上昇傾向になる傾向があります。

 

金の国内価格

日本市場の金価格は、1gあたりの価格が円建てで表示されます。

 

日本は金を輸入していますので、実際に日本国内で販売される金の価格は、金相場よりも為替相場が大きく影響します。

 

更に、取扱会社により手数料も違います。

ご参考までに2018年5月2日の金価格です。

●日経新聞記載の相場           4,606円

●田中貴金属工業の小売価格 5,027円

●三菱リテリアルの小売価格 5,034円

 

お勧めは「純金積立」

実は、私も25年程前の銀行時代に「金積立」をやっていた時期があります。

基本的に、毎月1,000円からの積立投資になりますので、手軽にできます。

 

毎月相場は変わりますので、価格が高い時は少なく買い、価格が低い時は多く買う。

つまり「ドルコスト平均法」の方式です。

 

 

まとめ

金それ自体は利息がつきませんので、あくまで投資の一部として、また保有資産の一部として考えるべきです。

 

セミナーでご質問をされた方には、あるアメリカの投資家のポートフォリオ(運用資産の割合)を紹介させて頂きました。(一部説明に誤りがありましたが、下記が正式な割合です)

●株式   30%

●債券   55%

金    7.5%

●商品取引 7.5%

 

この割合が意味する事は、有事が発生しても、金融不況が起きようとも、インフレ、デフレが起きても、限りなくリスクを最小限に抑えながらリターンを確実に増やす運用資産の割合です。

 

あくまでご参考です。

 

本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

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