「知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」
<誰でも分かる金融用語・金融商品辞典>Vol.20
学資保険はおすすめしない!代わりの金融商品は何があるのかを解説
学資保険とは
「学資保険」とは、子どもの教育資金を確保するための保険。
加入率の高い学資保険
私のセミナー参加者で若い方がいれば必ず聞きます。
「学資保険入ってますか?」
ほとんどの方が「はい、入ってます」
やはり、大事なお子様の教育資金の準備という事で、お子様が生まれてから、すぐに準備をされている方が多いのが、日本の文化にもなっているようです。
また、生命保険の見直しで証券を見せて頂く時も、多くの方が学資保険で準備をされています。
学費保険の特徴
保険会社により、商品設計に違いはありますが、大きく2つのタイプに分かれます。
1.お子様の成長に合わせて祝い金が受取れるタイプ
2.大学入学時にまとめて受取れるタイプ
*共通事項として、契約者(通常はお父さん)に万一の事態が生じた時に、以後の保険料の払込は免除になる場合が多いです。
学資保険のメリット
計画的に貯蓄ができ、安全性が高い
今の金利情勢だと銀行預金よりは高く、且つ安全性も高いので、計画的に教育資金の準備ができます。
万一の際も安心
保険契約中、突然の事故等により契約者に万一の事態が生じても、以後の保険料の払込が免除され、保障は継続されます。
学資保険のデメリット
運用成績が悪い
各保険会社は「返戻率○○%です」と宣伝をされております。
この表現が誤解を与えております。
返戻率とは、期間が長ければ長い程、高くなるのは当たり前なのです。
例えば、100万円のお金が110万円になりました。
単純に返戻率は110%になります。
では年率は何%なのか??
残念ながら、ここ数年で公開している保険会社を見た事はありません。
なぜ、やらないのか?
返戻率が110%でも、
期間が1年であれば、年率は10%
期間が10年であれば、年率は1%
期間が20年であれば、年率は0.5%
大事なのは年率です。
では、具体的に検証しましょう。
ネットで評判の高い某生命保険会社の学資保険です。
■月の保険料:15,970円
■払込期間:15年間
■払込総額:2,874,600円
■受取総額:300万円
■受取率:104.3%
では、年率は??
ちなみに、毎月15,970円を15年間0.57%
運用すれば300万円になります。
そうなんです。
0.57%なんです。
魅力ありますか??
なぜ、学資保険は利率が低いのか
今の日本の財政状況は説明するまでもありません。
毎年国債を発行して財政を運営しています。
では、その国債を誰が買っているのか?
個人投資家?
外国人投資家?
残念ながら
41%は日銀
38%は銀行と保険会社です。
なぜ、保険会社が大量に買っているのか??
国は金融機関を保護します。
それと引き換えに、金融機関にほぼ強制的に国債の購入を義務付けております。
では、国債の利率は何%なのか??
日々、変動しますが、新発国債で0.045~0.060%
最低保証で0.05%確保できるものの運用できる利率ではありません。
ですので、日本の生命保険会社の運用資産の主要が国債なので、結果的に、国債自体の利率が上がるのか、日本の財政が急激に好転しない限りは、今の状況は、日本の構造上の問題として続きます。
果てしなく・・・。
そこで、運用を続けますか・・・。
学資保険以外に何かあるのか
あります。
キーワードは2つ。
時間を味方につけること
お子様が生まれる前から準備できる究極の教育資金の準備手段は「マネーセミナー」でお伝えしております。
『0歳からできる投資!なぜ必要なのか?わかりやすく解説です!』↓
つまり、なるべく早く始め、長く続ける事です。
世界に分散する事
世界経済は2000年以降、順調に成長しております。
日本国内だけで投資をするのではなく、資産を世界に分散する事です。
下記の記事も参考にして下さい。
分散投資とは具体的に何を分散するのか?わかりやすく解説します
以上の2点です。
具体的な金融商品は
今、金融商品は、証券、生命保険、外貨建商品等、たくさんあります。
しかし、残念ながら完璧な商品は存在しません。
ですので、リスクとリターンのバランスを考えながら、複数商品に分散をする事です。
ほんの一部ですが、紹介をさせて頂きます。
運用益が非課税であり、幅広い目的に対応できる金融庁の推奨商品です。
■変額保険
最低でも10年以上の積立投資期間は必要ですが、死亡保障を兼ね備えた投資商品です。
どの金融商品にもメリット、デメリットはあります。
ですので、商品の特徴を理解した上で、複数商品に分散をする事です。
個別相談もご活用下さい。
特に、金融商品は複雑です。
納得できるまで、何度も確認する事です。
本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
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