貯金がない状態で老後を迎えると、一体どんな生活になる?

老後の生活

知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」Vol.114

 

貯金がない状態で老後を迎えると、一体どんな生活になる?


失われた20年・・・。

 

では、何が失われたのか??

 

バブル崩壊後の経済の低成長物価デフレ・・・。

 

そして、1997年をピークに日本人の平均年収は減少しております。

 

一方で、今現在で、「老後破産」、「高齢者の貧困」等々、人生100年時代を迎える前に、既に老後生活に不安を感じる事態が起きております。

 

今の現役世代は収入は増えない一方で、社会保険料を中心とした負担は増し続け、中々貯蓄ができない方も増えております。

 

そんな方が、老後生活を迎えた時に、どういう事態になるのか、真剣に考えましょう。

 

貯金なしで老後を迎える人の割合

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、50代の方で貯蓄ゼロの方の割合が、全体の29.5%。

 

つまり、年金生活を10数年後に控えている状況の中で、約3割の世帯が金融資産がないのです。

 

更に、フイデリテイ退職・投資教育研究所レポート(2016年5月)によると、50代男性の30.7%が退職後の生活に向けて準備している金額が0円。

 

つまり貯蓄がゼロなのです。

 

一方で、日本の金融資産は2017年12月末で1,880兆円。

 

その内の約70%は60歳以上の高齢者世帯が保有している、

との調査結果も出ております。

 

つまり、今50代以下の世代の貯蓄率は非常に低いです。

 

このま、老後生活に突入した場合に、どうなるのか・・・。

 

貯金がない老後生活はどんな感じ?

今の高齢者の年金生活の実態を知る

以前、『今の年金生活者の実態』について、記事を書かせて頂きました。

 

2015年に厚労省で、世代間の公的年金の給付と負担に関する試算を公表しました。

 

厚生年金では、その年70歳の人の場合、負担した保険料の5.2倍の給付を受取れるが、30歳の人は2.3倍でした。

 

つまり、今の年金制度は、70歳以上の方には、非常に恵まれた制度なのです。

 

でも、月の生活の収支は約5万5千円の赤字なのです。

 

更に、生活保護を申請される65歳以上の高齢者が増え続けており、今現在で、生活保護受給世帯の約51%は65歳以上の高齢者なのです。

 

併せて、厚生労働省「国民生活基礎調査」の「2015年高齢世帯の生活感」調査によると、今の高齢者の方の約58%は「生活が大変苦しい」、「生活がやや苦しい」とのアンケート結果が出ております。

 

 

まだまだあります。

 

日本総合研究所の資料によると、高齢者世帯の4分の1が「生活困窮高齢者世帯」あるいは、「その予備軍」、との調査結果を公表しております。

 

老後破産の原因とは

2018年4月16日に

老後破産の現実はこうだった!実例で見る老後破産』という記事を書かせて頂きました。

 

現役時代に収入の少ない方が老後破産をされているのか?

 

必ずしも、そうではありません。

 

むしろ、収入の多い方が、様々な理由で老後破産をされているのが現実なのです。

 

では、その原因とは何なのか?

 

1.若い時から計画性がない

現役を退職し、年金生活が始まれば、当然毎月の収支は大きく変わります。

 

その為に、早い段階から準備をしなければいけないのですが、何もせず、いつまでも、現役時代と同じような生活を繰り返している方は、早い段階で老後破産します。

 

2.若い時から勉強しない

自分の老後生活。自分の年金が何歳からいくら受給できるのか、知ろうとしない。

増やそうともしない。勉強しようともしない。

 

どうにかなるだろう」と軽く考えている方も以外と多いです。

 

老後生活は自分で努力しないと「誰も助けてはくれません

 

3.健康管理を怠る

さすがに、多くの方は健康診断は受けますが、指摘を受けても無視する。

再検査もしない。

改善もしようとしない方。

 

実は、私の父親がそうでした。

残念ながら、56歳の若さで亡くなりました。

 

ですので、私は毎年人間ドッグで徹底的に検査し、指摘事項はすぐに再検査、要治療を行い、本年4月に手術入院させて頂きました。

 

自分の身体は自分で守るしかないのです。

 

それができない方が、老後生活になってから大病を患い、医療費介護費用で予期せぬ出費が重なり、結果的に老後破産になるのです。

 

老後の生活費

老後にかかるお金』については、4月23日付の記事で書かせて頂きました。

 

大きなポイントは2つです。

1.老後にどこに住むのか

2.年金を何歳からいくら受給するのか

 

貯金がない生活の実例

その上で、貯蓄がないとどうなるのか?

■生活費の切り詰め

■自宅を中心に資産の売却

 

*私の近辺での実例として

1.国民健康保険料が払えず健康保険に未加入の為、風邪を引いても病院に行かない

 

2.自動車保険料を払えず、解約。無保険で自動車に乗っている

 

3.年賀状代や新聞代も節約。(止める)

 

4.生活保護を受給できるまで、近所の知人宅を回り、朝食、夕食を食べている

 

5.嘘をついて、友人からお金を借りて、そのまま姿を消す。

 

ほんの一例です。書けない実例はたくさんあります。

 

貯金がないまま老後を迎えるのは出口の見えないトンネルに入る事です

このブログを始めてから、多くの方から連日ご質問、ご相談を受けます。

 

そこで、共通する事を書かせて頂きます。

 

1.お金の事を全く知らない。

話題にもできない。

誰に聞いていいかも分からなかった。

 

2.自分の年金の事。いくらもらえるのか、分かりません。

 

3.不思議な位、銀行を信用しています。

 

その結果が、

今の高齢者の生活は赤字です。

 

②「老後破産」、「生活保護」を受給される高齢者が増えております。

 

 

この現実を、今の50代以下の方は目をそらさずに、真剣に向き合う時なんです。

 

老後 貯金 ない」それは出口の見えないトンネルに入る事です。

 

 

小さい頃から「お金の教育」をする米国と全くしない日本の違い。

 

実は、その米国と日本でこの24年間で大きな差が出ました。

 

詳しくは、下記の記事をご参照下さい。

ドルコスト平均法で個人金融資産を増やしたアメリカと日本の違い

 

 

■日米の個人金融資産の推移

(1996年⇒2014年)

・日本:1,017兆円⇒1,696兆円

・米国:1,600兆円⇒6,830兆円

 

同じ24年間で679兆円を増やした日本と5,230兆円増やした米国

 

 

なぜ、こんなに違うのか??

 

答えは、簡単です。

お金の勉強」をしている米国と、やらない日本の違いです。

行動する米国と、行動しない日本の違いです。

 

 

分からなくても、放置している日本人。

 

知らなくても、学ぼうともしない日本人。

 

その結果が、自分の老後生活に、どのように影響するのか考える時期なのです。

 

今、収入が多い、少ないの次元ではないのです。

 

年金の事お金を増やす手段を正しく理解する事が大事なのです。

 

お金に不安のある方は「個別相談」をご活用下さい。

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全国対応をさせて頂いております。

 

本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

コメント

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