「ノーロード投信」とは?わかりやすく解説します

お金の勉強・基本

知らないと人生を10倍損するお金のしくみ

<誰でも分かる金融用語・金融商品辞典>Vol.44

 

ノーロード投信」とは?わかりやすく解説します

 


ノーロード投信とは

ノーロード投信」とは、投資信託を購入する時に販売手数料がかからない投資信託の事です。

 

 

投資信託を購入する際の手数料とは

通常、投資信託を購入する際には、様々な手数料が発生します。

その中で購入時にだけ発生する手数料があります。

呼び方は様々です。

■販売手数料

■購入時手数料

■買付手数料

■申込手数料

*名称は違えども、基本的に中味は同じです。

 

要は、販売会社(銀行、証券会社等)の利益になります。

同じファンドでも、販売会社により、販売手数料が違う事もあります。

今回のタイトルでもある「ノーロード投信」は、この購入時にかかる手数料が無料の投資信託の事です。

投資信託の販売手数料の比較

投資信託の販売手数料は、実は高いのです。

尚、投資信託でも種類ごとに販売手数料は違います。

 

アクテイブファンド

投資信託の中でも、特に高いのがアクテイブファンドです。

そもそもアクテイブファンドとは高い運用成績を目指す為に、費用もかかります。

 

水準として3%~4%です。

 

インデックスファンド

インデックスファンドは別名でパッシブファンドとも呼ばれています。

アクテイブファンドとは違い、日経平均株価やTOPIXなどの株式指標に連動するファンドですので、費用はかかりません。

 

ですので、手数料も安くなります。

 

水準として1%~2%ですが、最近では手数料を無料にするファンドも増えてきました。

 

ETF(上場投信)

ETFとは、インデックスファンドとほぼ同じなんですが、「上場投資信託」と呼ばれている通り、証券取引所に上場されているので、株式と同じように証券会社を通じて市場で売買できます。

 

尚、販売手数料は無料です。

 

公社債投信

公社債投信とは、株式を一切組み入れず、国債や金融債等の安全性の高い公社債を中心に運用する投資信託です。

 

販売手数料は無料です。

 

アメリカとの比較

実は、金融庁が「平成28事務年度金融レポート」で、日米の売れ筋投資信託の手数料の比較の調査を公表しました。

 

販売手数料

日本は3.20%、アメリカは0.59%です。

 

 

信託報酬

日本が1.53%、アメリカは0.28%

 

収益率

更に、過去10年の収益率は日本が▲0.11%、アメリカは5.20%です。

 

 

 

しかし、その後、三菱UFJ国際投信が、上位5本ではなくノーロードを除く投信全体の販売手数料の比較のレポートを公表しました。

■日本 単純平均2.79%・最多3.00%

*最も高い手数料は5.00%

 

■米国 単純平均4.73%・最多5.75%

*最も高い手数料は5.75%

 

様々な角度からのレポートがありますが、日本の販売手数料は3%前後が平均、と考えていいでしょう。

 

つまり、100万円を投資しよとうとしたら、購入の段階で3万円は取られます。

ですので、97万円からのスタートと考えるべきです。

 

では、販売手数料は安い方がいいのか?

確かに、高いよりは安い方がいいです。

 

しかし、それだけでは判断はできません。

■信託報酬(運用中に引かれる手数料)

■運用利回り(年率で何%なのか)

■信託財産留保額(途中解約の際の手数料)

 

この3つも踏まえて、総合的に判断をする事が必要です。

 

そして、何よりも、まずは自分で購入してみる事です。

始める事です。

そこから、色々な事が見えてきます。

 

本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

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