「住宅ローン変動金利型」のしくみをわかりやすく解説!

銀行融資・住宅ローン

知らないと人生を10倍損するお金のしくみ

<誰でも分かる金融用語・金融商品辞典>Vol.47

 

「住宅ローン変動金利型」のしくみをわかりやすく解説!


「住宅ローン変動金利型」とは

住宅ローン変動金利型」とは、住宅ローンの借入手段の1つで、金利が半年ごとに見直しがされます。

 

しかし、毎月の返済額の見直しは5年後になります。

詳しくは、下記の記事も参考にして下さい。

 

住宅ローンの5年ルールとは?

 

 

住宅ローンの種類

1.金利による選別

①変動金利型(半年ごとに金利の見直し)

②固定金利型(金利の見直しがない)

③固定金利期間選択型(3年、5年、10年)

*(  )内の期間は固定。以降何もしなければ変動に移行。再度固定金利の選択可。

 

2.取扱い機関による選別

①銀行等のローン

フラット35

③公的ローン(財形住宅融資、自治体融資等)

④その他(生命保険会社やJA等の住宅ローン)

 

変動金利型の特徴

変動金利のメリットは

現在のような、低金利の時代は、変動金利型が威力を発揮します。

端的に、金利が安い!

 

2018年7月4日付の日経新聞によりますと、住宅ローン変動金利型が急増しており、2017年度下期に借入をした人の56.5%を占め、過去最高になったようです。

 

ちなみに、三菱UFJ銀行の変動金利は0.625%です。

 

私が、最後銀行にいた1998年頃の変動金利は(記憶ですが・・・)確か2.625%

ここで、単純比較をしてみます。

 

■3,000万円を35年で借入した場合。

変動といいながらも、変動しなかった場合の総返済額の比較です。

①0.625%⇒33,408,564円

②2.625%⇒45,892,990円

*何と、1,248万円も違うのです!!

 

ちなみに、私が銀行に入った1988年の金利は5.5%

そうなると

③5.5%⇒67,664,051円

何と、今の変動と比較し、差額が3,425万円

 

豪邸がもう一棟できる。

 

ですので、金利は非常に重要なのです。

変動金利型の注意点

変動金利も必ず、デメリットもあります。

 

金利は半年ごとに見直しがあります

但し、分かりづらいのは、金利の見直しがあっても、毎月の返済金額は変わりません。

そして、5年後に一気に変更されます。

 

そして、5年間の間で、毎月の返済額の元金と利息の割合が変わります

 

つまり、当初の返済予定で、5年間で500万円の元金返済予定が100万円しか返済できていない。

残りの支払いは、全て金利だった、との事態もあり得るのです。

そして、5年後

毎月の返済額は変わります。

 

但し、5年後に返済額が上がった場合の上限額は125%です。

 

125%ルールとは

 

 

つまり、今毎月10万円を返済している方。仮に急激に金利が上昇しても、5年後の返済額の上限は125,000円です。

 

 

では、本来払うべき、125%を超えた影響はどうなるのか?

免除になどなりません。

金利の支払いが延長されるだけです。

 

気がつけば、元金が減っていない・・・。

 

金利上昇は突然やってくる

このお話しは、あくまで私が銀行にいた頃のお話です。

毎月、20日を過ぎた頃から、そわそわしてました。

本部からくる次月の住宅ローンの金利の発表があるのです。

 

なぜ、そわそわしていたのか。

お客様の中で、金利が上がった瞬間に変動から固定に切り替えしたいので情報宜しく、との要望を受けておりました。

 

何せ、時間がない。

約1週間の間で、連絡⇒説明⇒今後の見通しの打合せ⇒決断⇒手続き

 

しかも、今後の金利情勢など、誰も分かりません。

 

でも、お客様は、銀行員を信用するのです。

 

このまま変動でいいのか、固定に切り替えをすべきか、

 

神経をすり減らす月末でした。

 

この続きもありますが、ブログでは書けません・・・・。

 

★尚、余談ですが、本気で住宅ローンを検討されている方は、銀行に相談する前に、信頼できるFPに相談してみて下さい。

<理由>

銀行は、住宅ローンの審査に適合するか否か程度の判断しかしません。

あくまで、今現在の状況での審査なのです。

35年間、返済できるかどうかの判断をする銀行員はほとんどおりません。

 

つまり、10年後、20年後の事など検討する必要もない、余裕もないのです。

 

しかし、現実は、30歳で住宅ローンを組んだ。

10年後、お子様の教育費の負担増で、住宅ローンの支払いができず、自宅を売却。

住宅ローンを組んだ方の約8割は、お子様の教育費がピークを迎える時期に赤字になり、最悪家計破綻になる方もおります。

 

その為に、住宅ローンを組む前から、家計改善等の対策を検討し、実行しないと、将来的に苦労するのです。

 

そして、これから住宅ローンを組まれる方は、下記の記事を参考にして下さい。

 

住宅ローンの組み方で失敗しない為の3つのポイント

 

 

本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

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