「知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」
<誰でも分かる金融用語・金融商品辞典>Vol.48
ポートフォリオとは?わかりやすく解説
ポートフォリオとは
「ポートフォリオ」とは一言すれば、「財産目録」で、投資の世界では、投資の中味、内訳、組み合わせの事です。
言葉を言い換えれば「資産割合」「資産構成」の事で、更に分かりやすく言えば「金融商品の組み合わせ」の事です。
なぜ、ポートフォリオが大切か
ポートフォリオが大切というより、分散投資が大切なんです。
過去、私の30年間の金融実務経験を振り返っても、1つの商品、1つの手法で、安定した収益を確保する事は困難です。
経済情勢の変化、国際情勢の変化、それに伴い、金利や金融商品も絶え間なく変化を続けます。
かつて、7%を超えた銀行定期預金金利は0.01%です。
10年預ければ倍になった定額貯金も同様です。
では、株式で運用しようとも、常にリスクが伴います。
日本が駄目なら外国で・・・。
しかし、常に為替のリスクがついてきます。
ですので、分散投資が必要なのです。
そして、更に分散投資も中味が大事なのです。
その中味がポートフォリオになります。
お勧めのポートフォリオは
残念ながら、完璧で絶対的なポートフォリオは存在しません。
もし、「絶対儲かるから」「このファンドは間違いない」と断言して特定の商品を勧める営業マンがいれば、その根拠を聞いてみて下さい。
「では、10年後に何%の利回りを約束して頂けるのですか?」
どんなに優秀な専門家でも、1年先でさえ、確実な見通しは分かりません。
これが、現実です。
ただ、その中で参考になるのが、「GPIF」です。
詳しくは2018年7月4日付の記事「GPIF」をご参照下さい。
7月6日に2017年度の運用成績も発表されました。
収益率は6.90%、運用益は約10兆800億です。
*過去17年間の収益率は3.12%
GPIFのポートフォリオ変更
GPIFも毎年確実に収益を上げているわけではありません。
過去、17年間の中で赤字になった年も6回ありました。
大事な事は、投資は長い期間で評価をする事です。
そして、常に「資産割合」つまり「ポートフォリオ」の見直しも必要なのです。
2014年10月に決めた「基本ポートフォリオ」の変更で何が変わったのか?
■国内債券の割合を60%⇒35%に減らす
■国内外の株式割合を24%⇒50%に増やす
この2点が大きな変更でした。
つまり、国内債券、特に国債中心では収益は伸びません。
世界中の株式で運用する、この方針が結果的に収益の向上に繋がっております。
何もしないで、銀行に預けても0.01%や0.001%です。
是非、GPIFを参考にしながら、自分自身のポートフォリオを考えてみて下さい。
本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
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