「知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」Vol.119
年金以外の老後生活を豊かにするための3つの方法
老後の生活費。
老後対策。
老後年金以外。
こんな、相談を日々頂く機会が増えております。
やはり、多くの方は自分の老後生活が不安なのです。
なぜ、不安なのか?
それは、年金がいくらもらえるのか、
お金をいくら貯めればいいのか、
どのように貯めればいいのかが
分からないからなのです。
逆に、分かって、行動できれば、不安は消えます。
本日は、皆様に安心して頂く「老後生活を豊かにするための3つの方法」について書かせて頂きます。
老後の生活費、年金だけでは足りない?
老後の生活費は、どこからお金を捻出しているのか。
公的年金・恩給を受給している高齢者世帯の「公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯」は54.1%なのです。
つまり、高齢者世帯の半分以上は、年金以外の収入はないのです。
では、年金生活者の収支はどうなのか?
総務省統計局「家計調査(家計収支編)平成29年」によると、毎月約5万5千円の赤字です。
では、具体的にいきましょう。
上記の調査結果によると、高齢夫婦無職世帯の家計支出は263,717円です。
では、年金の受給額はどうなのか?
厚生労働省が公開している「平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると
■国民年金 55,464円
*制度上の満額支給は64,941円
■厚生年金 147,927円
という事は、夫婦で厚生年金を平均なみに受給できる世帯以外は、基本的に赤字になります。
これが、現実なのです。
では、更に具体的にいきます。
上記のデータを基に、ご主人が厚生年金、奥様が国民年金を平均額で受給できた場合、仮に95歳まで生存された場合の必要自己資金額です。
■毎月の年金受給額
147,927+55,464円=203,391円
■毎月の収支額
263,717円ー203,391円=-60,326円
■65歳~95歳までの必要額
60,326円×12×30年=21,717,360円
あくまで、平均的な世帯での計算になります。
ご参考までに、
「老後に年金のみで暮らしていくことは可能?」の投稿記事を↓
年金以外で老後生活を作るには
年金だけで生活ができないのであれば、当然対策は必要です。
ここで、ポイントは2つあります。
1.日本人の約52%が利用している銀行預金では増えません。
2.1つの商品ではリスクが大きく、できれば3つ以上の分散投資が必要です。
米国ゼロクーポン債
選定理由
1.安全性が高い
2.現時点で3%前後の利回りが確定している(利率は毎日変動してます)
[具体的な活用方法」
概ね35歳~55歳位の方に毎年30万円~50万円程度の一時金で購入する。
例えば、ボーナスをまとめて購入する。
*尚、一時金が厳しければ、毎月1万円からの積立式も一部の証券会社で引受をされております。
つまり、65歳以降、毎年50万円~100万円程度の満期金が約束されます。
そういうしくみを35歳から作るのです。
詳しくは、2018年5月16日の「米国ゼロクーポン債」の記事を↓
iDeCo
選定理由
1.税制メリットはぴか一。
2.60歳まで引き出しできず、老後資金に特化できる。
[具体的な活用方法]社会人になった瞬間から、毎月天引をスタート。
スタートは月5,000円でOK。
証券会社とファンドの選択で失敗をされる方が多いのが現実です。
スタートする際は、信頼できるFPに相談を。
■20歳から、毎月1万円を投資した場合
・払込総額は480万円
●3%で運用できれば919万円
●5%で運用できれば1,488万円
ご参考までに、「iDeCoとは?初心者でも分かるやさしい解説」の記事を↓
変額保険
選定理由
1.0歳からスタートできる究極の長期複利運用が可能。
2.ファンド選定が分かりやすく、死亡保障付。
[具体的な活用方法]
究極の方法はお子様が生まれた直後からスタート。
20歳までは親が保険料を負担。
以後は、本人が負担する。
毎月、5,000円。
できれば、2口、3口、ファンドも変えて運用する。
ご参考までに、2018年5月17日付の「変額保険」の記事も↓
老後資金の準備はお早めに!
上記で紹介をさせて頂きました3つの方法について、共通する事は何か。
早く始める事です。
そして、長く続ける事です。
つまり、時間を味方にする事です。
では、何歳から始めればいいのか?
究極は0歳ですが、現実に実行できる方は少ないです。
やはり、社会人になった初任給の瞬間からスタートする。
それを習慣にする事が大事です。
例えば、1000万円のお金を貯めたい。
商品はiDeCo(60歳まで払込可能)
金利は5%で運用できるとした場合に、始める年齢により毎月の負担額は大きく違います。
■22歳 約 8,000円
■40歳 約25,000円
■50歳 約65,000円
ちなみに、銀行預金や財形で運用すれば、いくら時間を味方にできても、毎月の負担額は変わります。
ご参考までに、某銀行の財形預金の金利は
0.015%です。
*2018年7月1日現在
この金利で、同じように、1,000万円を貯める為に、毎月の負担額はどうなるか。
■22歳 約22,000円
■40歳 約42,000円
■50歳 約84,000円
このようにかなり違います。
ですので金利も大事、そして、時間も大事なのです。
さあ、まずは正しい知識を学び、後は行動あるのみです。
老後に不安の方、誰に相談していいのか分からない方は、「個別相談」をご活用下さい。
そこから、全てがスタートします。
本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
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