老後資金が貯められない人が見直すべき3つのこと

老後の生活

知らないと人生を10倍損する金のしくみ」Vol.124

 

老後資金が貯められない人が見直すべき3つのこと


最近、50代の方からの真剣な相談を受ける機会が増えてきました。

 

「貯蓄がないのですが、今から間に合いますか・・・」

 

「中々、貯蓄ができません・・・」

 

 

私も50代なので、気持ちは十分に理解できます。

この年代は、お子様の教育資金で待ったなし。

 

しかも、住宅ローンの支払いがある方はダブルパンチです。

 

おまけに収入が中々増えない・・・。

 

50代世代の約3割は貯蓄なしなんです。

老後資金が貯められないままだと一体どうなる?

以前、こんな記事を書かせて頂きました。

 

貯金がない状態で老後を迎えると一体どんな生活になる?

 

そして、現実、そういう方が増えてきました。

実は、非常に危険な老後生活を送られております。

 

具体的には3つだけご紹介です。

70歳を過ぎても働き続ける

*多少体調が悪くても、仕事を休まない。

 

健康保険料が払えず滞納。風邪程度では病院に行かない

*当然、健康診断も受けない。

 

臨時費用が発生しても払えない

食費も制限。

つまり、結果的に健康上、非常に良くないのです。

 

併せて、年金支給日までにお金がなく、止む得ず知人にお金を借りたはいいが、返済が遅れ、人間関係もおかしくなった。

 

いい事はほとんどありません。

年代別、月々に用意したい老後資金の目安

30代自営業・フリーランス(国民年金に加入)の場合

以前、

フリーランスの老後に必要な自己資金は4,000万円!工面する方法は?』という

記事を書かせて頂きました。

 

4,000万円と聞くと、気の遠くなるような金額ですが、ご安心下さい。

 

理由は2つです。

①時間を十分、味方にできる。

②65歳まで全て準備する必要はない。

 

*70歳、75歳、80歳、85歳と5年刻みの目標設定で準備する。

 

つまり、今から計画的に実行すれば、十分に準備はできます。

先日、『年金を増やす裏ワザがある!会社員・フリーランスの年金支給額の増やし方

という記事を書かせて頂きました。

 

この中で、30歳のフリーランスの方の自分年金の増やし方について書かせて頂きました。

 

毎月3万円の積立の準備ができれば、70歳までに、4,000万円を貯める事は十分に可能です。

 

つまり、キーワードは3万円です。

*同じ3万円でも、銀行に預ければ、半分の2,000万円にも届きません。

 

ですので、どのように運用するかが大事なのです。

 

具体的な方法が分からない方は『マネーセミナー』にお越し下さい。

40代会社員(厚生年金加入)の場合

会社員の場合は、自営業・フリーランスの方に比べ恵まれています。

何が恵まれているのか。大きく3つあります。

 

厚生年金は国民年金よりも受給額は多い。

②運良ければ退職金もある。

③運良ければボーナスも出る。

 

*特に、公務員であれが②、③はほぼ確実である。

 

そこで、今回は40歳の会社員でモデル世帯で考えましょう。

 

平成30年度モデル世帯の年金受給額は

221,277円

 

これを、70からの繰下請求にすると、約31万円まで増えます。

キーワードは「繰下請求」です。

 

それでも、ゆとりある老後生活費の約35万円まで4円足りません。

 

ここで、目標の設定を2つ

①70歳までは働いて、最低限の生活費は確保する。

②70歳から95歳までの不足分を準備する。

4万円×12カ月×25年(95歳ー70歳)

1,200万円

 

40歳から60歳までの20年間、毎月3万円を積立投資、5%の運用ができれば、

60歳の時点で約1222万円になります。

 

ここでも、キーワードは3万円です。

 

更に、60歳の時点で退職金を頂ける方は、70歳、75歳まで、どのように運用するのかが、非常に大事になります。

50代、独身のフリーランス(国民年金に加入)の場合

最近、独身のフリーランスの方も増えてきました。

 

20代、30代から老後資金の準備ができればいいのですが、中々できず、気がついたら50歳になった、そんな方へのご提案です。

 

まずは、大前提が、やはり年金の繰下請求になります。

年金の請求は70歳以降にする事です。

 

仮に、国民年金を満額40年間払込んだ方であれば、受給できる年金額は平成30年度の金額で試算すると、

■65歳からの請求⇒64,941円

 

■70歳からの請求⇒92,216円42%増額

 

*残念ながら、60歳から繰上請求されている方は45,458円(30%減額)になります。

 

 

そして、総務省の家計調査2017年版によれば、60歳以上の単身無職者の方の、平均生活費が142,198円です。

 

142,198円ー92,216円=49,982円(月の不足額)

 

 

つまり、70歳まで仕事で生活費を確保し、年金も70歳繰下請求して、以降は最低限の生活をするのであれば、不足する金額は、

月約5万円です。

では、95歳まで生存する事を前提に試算すると

 

5万円×12カ月×25年=1,500円(目標積立金額)

 

■毎月4万円を20年間

5%で運用できれば1,629万円

 

■毎月5万円を20年間

3%で運用できれば1,638万円

 

50歳という年齢を考えれば、堅めの3%を目処に準備をするべきです。

そうすると、目標は、毎月5万円

 

但し、あくまで最低限の生活費のみです。

 

病気をされた場合の治療費や介護になった場合の費用は含んでおりませんので、その部分は自己資金で準備するのか、保険で準備するのかは、自己判断になります。

老後資金を貯めるために見直すこと

多くの方は、老後資金準備の必要性は理解できても、中々実行できないのが現実です。

 

そこで、今見直しをしなければならない点を含め、3つのご提案です。

目標はあいまい⇒明確に!

お金に限らず、人生を成功させている方の共通点は、目標を明確に決めている点です。

 

今、高校野球は夏の甲子園大会が行われています。

 

多くの高校球児の凄い投手でも、将来の夢は

「プロ野球に行きたい」です。

 

しかし、大谷翔平さんは、高校時代から

メジャーに挑戦したい」との目標を公言されてました。

 

 

おそらく、夢を描き始めたのは、高校入学前ではないでしょうか。

 

そして、それを実現、しかも二刀流で。

 

お金の世界も同じ。

老後の生活費。いくら必要で、何歳までにいくら貯めるのか。

 

明確な目標を決める事がスタートです。

 

お金の勉強をする事です

日本には多くの専門家がおりますし、皆様お一人お一人は、得意分野もあるはずです。

中には、人生にはあまり影響のない得意分野もあるかもしれません。

 

しかし、お金の問題に関しては、全国民が必要な知識なのです。

 

知識がないと、老後の生活、中には老後を迎える前に、大変な状況にもなる可能性が高いのです。

 

ですので、お金の勉強は生涯を通してやるべきなのです。

 

私が開催をしている『マネーセミナー』は高度な内容ではありません。

 

国民が老後生活を迎える為に、必要な最低レベルの内容です。

 

ですので、それをご理解されている方は、何度も来られます。

 

現実を見ようとしない、世界に目を向ける

これは、私自身の反省でもあります。

銀行生活を10年送り、その後金融の仕事も継続してさせて頂きました。

 

しかし、自分の経験した事は、ちっぽけな事であり、いかに自分が無知であり、勉強不足であり、常識のない人間だという事に気がつきました。

 

具体的に言うと、一つの会社の中で仕事をしていると、入ってくる情報は限られます。

 

併せて、自分のやっている仕事が正しいものだと錯覚をしてしまいます。

 

更に、自分自身が無知な人間だという事に気がつかないまま、年だけは順調に増えていきます。

 

 

つまり、何も成長していない自分。周りが見えていない自分に気がつきました。

 

今、自分自身が意識している事は5つです。

■生涯、勉強。

■なるべく多くの方に会う。

■年齢に関係なく、いい情報は素直に受け入れる。

■世界に目を向ける。

■思いついたら、即行動する。

 

そして、一番大事な事は何か?

 

人生を楽しむ事です。

 

その為に、今自分が何をしなければいけないのか、考えませんか。

 

そして、その皆様のお手伝いができたら最高です。

個別相談に申込します

 

本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

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