米国ドル建養老保険

外貨建保険

皆様、おはようございます。

誰でも分かる金融用語・金融商品辞典」Vol.73

本日は「米国ドル建養老保険

 

 

米国ドル建養老保険の特徴

何事も目的が大事です。

保険も同じで、何の目的で米国ドル建養老保険に加入するのか。

 

多くの方は資産形成です。

具体的には、教育資金と老後資金の準備です。

 

国内の養老保険や国債、銀行定期預金では増えない。

そんな方々が米国ドル建養老保険に加入されています。

 

では、特徴は何か?

■保険金額も保険料も米ドル建

*つまり、毎月の保険料や将来受取る保険金は、為替により変動します。

 

■保障は死亡保障と高度障害保険金

*満期まで生存された場合は、満期保険金が受取れます。

 

■様々な手数料が発生します

 

具体的な活用例

米国ドル建養老保険は、保険会社により、取扱は違います。

本日は、某S生命の「米国ドル建養老保険」をご紹介です。

パンフレットの契約例を解説させて頂きます。

 

■被保険者:35歳(男性)

■保険金額:100、000米ドル

60歳時の為替により受取金額は変わります

・100円⇒10、000、000円

・110円⇒11、000、000円

・120円⇒12、000、000円

つまり、満期時は、円安ドル高の方が有利です。

但し、満期時は米ドルで受取る事も円で受取る事もできます

 

■保険期間:60歳満期

■保険料払込期間:60歳まで

■月払保険料:288.60米ドル

毎月の保険料は為替により変動します

・100円:28、860円

・110円:31、746円

・120円:34、632円

つまり、保険料払込期間中は円高ドル安の方が有利です。

 

ちなみに、2018年8月の為替は110円~112円で、小幅の動きでした。

 

 

仮に、25年間、為替相場が平均110円だった場合で試算しました。

■払込保険料総額:9、523、800円

■満期時受取総額:11、000、000円

差額:1、476、200円(プラス)

返戻率:115.50%

 

では、過去の為替の動きはどうだったのか??

1995年以降の過去23年間のデータです。

■最円高値: 75.54(2011年)

■最円安値:147.63(1998年)

 

 

では、上記の設定で、保険料払込時が147円、満期時が75円になったと仮定します。

■保険料払込総額:12、781、805円

■満期時受取総額: 7、554、000円

差額:5、227、805円(マイナス)

 

あまり、あり得ない試算ですが、為替は政治状況等により、大きく変動します。

 

 

分かりづらい手数料の表示

実は、今手元に3社の「米国ドル建養老保険」のパンフレットがあります。

どのパンフレットにも、「所定の費用・手数料がかかります」「保険契約の締結・維持および保障に必要な費用を保険料や責任準備金から控除します」等々の表示はありますが、

 

費用の合計額またはその上限額を表示することができませんのでご了承ください」「年齢別の発生率を用いて算出しているため、一律の算出方法を記載することができません」との事で、具体的な金額が一切分かりません。

 

事情は分かりますが、記載基準を設け、具体的に表示するべきだと思います。

 

 

注意事項

実際にご契約をされる前に、注意する点です。

1.為替リスクを想定する事

■毎月の保険料が変動して、上昇しても払える覚悟があるのか

■満期時に仮に、円高の場合、しばらくドルで保有する覚悟があるのか

 

2.途中解約の際のリスク

■多くの保険会社が、途中解約した場合に解約控除(手数料)がかかります。

具体的にどの程度請求されるのか、要確認です。

 

3.契約内容をよく確認する事

例えば、某M生命の商品を一部紹介します。

*高度障害保険金が支払われた場合には、被保険者が高度障害状態に該当された時から保険契約は消滅したものとします。

・某J生命の商品

*為替相場の変動がなかった場合でも、為替交換手数料が差し引かれるため、受取金額がお払込みになった円換算の保険料の総額を下回る場合があります。

 

 

結論として、ドルを資産として保有する事は大賛成です。

しかし、保有資産全てをドル建てにする事は反対です。

 

■全体の何%にするのか

■為替変動を想定して、耐えうるリスクはどの程度なのか

その上で、手元流動性資金も確保しながらの運用をお勧めします。

 

本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

 

 

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