今さら聞けない「ダウ平均株価」が最高値を更新!それって何?

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知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」Vol.271

今さら聞けない「ダウ平均株価」が最高値を更新!それって何?

2019年11月8日。

ダウ平均株価は27,681ドル。

過去、最高値を更新しました。

 

日本国内でも、日経平均株価は23,391円。

2019年度で、年初来最高値を記録しました。

 

いよいよ、投資家も動き始めたのか?

そもそも「ダウ平均株価」とは何なの?

 

ダウ平均株価とは

まずは、名称を確認しましょう。

よく、テレビのニュース番組や新聞報道で聞く言葉があります。

■ニューヨークダウ(NYダウ)

■ダウ工業株30種平均

呼ばれ方は様々ありますが、皆同じです。

 

NY証券取引所に上場されている企業からダウ・ジョーンズ社が選んだ30社。

 

1896年から続く、世界を代表する経済指標です。

ダウ工業平均株価を構成する銘柄数は、僅か30!

にもかかわらず、毎日世界の注目を集め、大きな影響を与えております。

 

ダウ平均株価の歴史

ダウ平均株価は、1896年に当初12銘柄からスタートしました。

日本の「日経平均株価」は日本経済新聞社が「知的財産権」を保有し、銘柄を選定してます。

 

同じように、ダウ平均株価は、米国の経済関連の出版社である「ダウ・ジョーンズ社」が指標として銘柄を選定しております。

 

銘柄は時代に合わせて入替が行われております。

一番歴史のある銘柄が

■プロクター・アンド・ギャンブル(日用品)

・世界最大の一般消費財メーカー

・1932年5月26日の採用。

 

今や、誰しもが知っているアップルは2015年3月19日の採用です。

*時価総額は2019年11月9日現在で1兆1558億ドル(約128兆円)

 

1万ドルをつけたのは1999年

今の、株価(27,681ドル:2019年11月8日の終値)を見れば意外と思われます。

1992年は3,000ドル台だったのが、1995年に5,000ドルを突破。

そして、10,000ドルをつけたのは、今から20年前の1999年3月16日です。(取引時間中ベース)

終値ベースで記録したのは1999年3月29日です。

 

しかし、その後はITバブル崩壊やNY同時テロ事件もあり、10,000ドル前後の停滞時期が10年以上続きました。

 

特に2009年3月9日は6,547.05ドルで取引終了。

2008年9月のリーマン・ショックに端を発した金融危機時における最低水準まで下落しました。

 

2万ドルをつけたのは2017年1月25日

1万ドルをつけた後は、何度も上下を繰り返しながら、停滞時期が続きました。

そして、転機になったのが、トランプ政権の誕生です。

 

2016年11月8日の米大統領選でトランプ氏が当選後、ダウ平均株価は2カ月で1,700ドルを超え上昇をしました。

 

2019年1月4日は23,433ドルでスタート。

2019年7月11日は、史上初めて27,000ドルを越えました。

 

その後は、米中の貿易戦争の影響もあり、一時は25,000ドル台まで低下。

2019年10月29日には再び27,000ドル台に回復。

2019年11月7日に27,674ドルで過去最高値を更新。

そして、翌日の11月8日にも更なる更新が続きました。

 

その最大の要因は、やはり米中貿易交渉進展への期待です。

 

つまり、政治要因で株価は大きな影響を受けるのです。

 

ダウ平均株価の上昇に対する投資の考え方

大雑把な検証になりますが・・・。

ダウ平均株価は1992年から27年間で約9倍の成長。

1999年から20年間で約2.7倍の成長。

 

つまり、ダウ平均株価に連動する投資信託に投資をしていれば、間違いなく成長してます。

ここで、確認です。

 

投資の方法は一括投資と積立投資があります。

実は、どちらも途中でやめていなければ大きな利益は出ております。

 

しかし、一括投資の場合は、投資の時期にも大きな影響が出ます。

■購入時の株価が10,000ドルであれば、2.7倍の成長。

■購入時の株価で20,000ドルであれば、1.35倍の成長。

 

一方で、積立投資の場合は、投資の時期には大きな影響は出ません。

■株価が高い月は買える量は少ない。

■株価が低い月は変える量は多い。

 

つまり、1992年以降は株価が低い時期が長く続いた事は、どういう事か?

量をたくさん増やせた時期なのです。

 

量は減りません。

増え続けるだけです。

 

これから先、株価が下降する事はあっても、溜め続けた「量」が威力を発揮するのです。

 

一方で、今この瞬間に換金すれば、大きな利益が出る一括投資の方。

今後、株価が下降すれば、利益の確保が難しくなる可能性はあるのです。

 

ここが、一括投資と積立投資の大きな違いになります。

 

ダウ株価に連動する投資信託は?

■iFree NYダウ・インデックス

*楽天証券のHPから情報を抜粋

・基準価額:17,045円(2019年11月8日)

・純資産額:131.08億円

・ファンドの管理費用:0.2475%

・設定日:2016年9月8日

 

■たわらノーロード NYダウ

*楽天証券のHPから情報を抜粋

・基準価額:13,689円

・純資産額:17.47億円

・ファンドの管理費用:0.2475%

・設定日:2017年3月21日

 

ダウ株価に連動する上場投信(ETF)は?

■NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信

*野村アセットマネジメントのHPから情報を抜粋

・基準価額:29,398円(2019年11月8日)

・純資産総額:79.4億円

・基準価額過去最高値:30,234円(2018年10月4日)

・基準価額過去最安値: 8,136円(2011年10月4日)

 

■Simple-X NYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信

*SBI証券のHPから情報を抜粋

・基準価額:27,100円(2019年11月8日)

・上場来高値:27,200円(2018年10月4日)

・上場来安値:  7,920円(2011年10月4日)

 

日経平均株価との歴史的な大きな違いとは

2019年11月8日。

この日を基準に検証すれば、日経平均株価もダウ平均株価も、年初来、順調に成長してます。

 

しかし、30年の歴史で見れば、大きな違いが出ます。

■日経平均株価

1989年12月29日に記録した38,915円の最高値に比較すれば、今だ最高値の60%

 

■ダウ平均株価

1989年12月の終値2,753ドルから約10倍に成長

 

単純に比較できるものではありませんが、長い時間をかけて成長を続ける米国の株式市場

これから、老後資金の準備をされる方には、参考になる株価の動きではないでしょうか。

 

投資の基本を確認させて頂きます。

長期・積立・分散

 

仮に、30年前にダウ平均株価に連動する投資信託で積立投資を始めていたら・・・。

今からでも遅くはありません。

 

投資に不安な方、何から始めたらいいのか分からない方。

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本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

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