新型コロナにより益々注目されるESG投資を徹底解説

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新型コロナにより益々注目されるESG投資を徹底解説

2020年は新型コロナウィルス一色になりつつあります。

特に、医療現場で働く皆様は、毎日が戦場の中での重労働です。

自らを犠牲にされながらの献身的なご尽力に、ただ感謝の気持ちしかありません。

 

一日も早く、終息して欲しいですね。

 

そして、投資の世界でも緊張感の毎日が続いております。

その中で、実は注目されている投資があります。

 

ESG投資です。

 

なぜ?

 

今こそ、人の命を守る事。

環境問題に真剣に取り組む事。

従業員を大事にする事。

地域・社会に貢献する事。

 

併せて、「異常気象」や「気候変動」の問題を避ける事はできない時です。

 

環境問題に、正面から立ち向かう時代であり、企業にも求められているのです。

 

このESGに真剣に取り組む企業への期待が高まり、そこに資金が集まりやすくなってきました。

 

併せて、2019年10月。

小泉環境大臣はESG投資に関する国際会議で基調講演され、注目すべき発言をされてます。

「近い将来、ESGが当たり前に金融の中に根付いていく社会を目指したい」と。

 

つまり、国も積極的に推奨されるいるのがESG投資なのです。

 

このESG投資について、徹底解説です。

 

ESG投資とは

Eー環境

Sー社会

G-ガバナンス

 

つまり、今までの投資は、財務項目(企業の業績や財務状況等)から投資判断をしてきました。

それに、非財務項目を加えて投資判断をする。

 

それが、ESG投資です。

 

では、非財務項目とは何か?

■環境問題への取り組み

■従業員への配慮(外国人社員の雇用や女性社員の幹部登用等)

■地域社会への貢献

■企業のガバナンス

 

ESG投資の実態

歴史

ESG投資が広がり始めたきっかけは2006年、国連のアナン事務総長(当時)が機関投資家に対し、PRI(責任投資原則)を提唱したことです。

 

そして、PRIには6つの原則を掲げました。

1.ESG問題を投資の分析と意思決定のプロセスに取り組む。

2.行動する株主となり、株主としての方針と実践にESG問題を組み入れる。

3.投資先企業がESG問題に対して適切な情報開示をするよう求める。

4.投資業界がこの原則を受け入れ、実践するよう促す。

5.原則の実施における効果が高まるよう相互に協力する。

6.原則の実施に関する活動状況と進展について報告する。

更に凄いのは、PRIは、この原則に賛同する投資家に署名を求めたことです。

 

2008年には、リーマンショックが起こり、資本市場で短期的な利益追求に対する批判が高まり、世界全体で投資スタイルの見直しが広がる中で、世界の多くの年金基金などの大手投資機関が署名しました。

 

日本では、GPIFが2015年にPRIに署名し、2017年から開始しました。

 

2019年時点で2,400近い年金基金や運用会社などが、PRIに署名してます。

 

投資の実態は

GSIAがまとめている、全世界におけるESG投資(サステナブル投資)残高が公表されております。

 

GSIAとは何ですか?

GSIAとは、サステナブル投資推進

(つまり、経済・環境・社会の持続性に配慮した投資手法)

に取り組む世界各国・地域の団体がメンバーとなり、グローバルに

協働する組織です。

2016年:約22.8兆ドル

2018年:約30.8兆ドル

 

地域毎で検証すれば、ヨーロッパが約14兆ドルで、世界をリードしてます。

 

一方で、注目されている国が、実は日本なのです。

2016年で、約0.5兆ドルでしたが、2018年には約2.3兆ドルまで拡大。

増加率の約307%は世界トップです。

なぜ、日本が急激に増えたのか?

 

GSIAのレポートによると2つです。

①安倍政権による政策

②2つのアセット・オーナー(GPIFと企業年金連合会)による取り組み・活動

 

ESG投資のメリット

長期投資には追い風

ESG投資は長期で安定したリターンを目指す運用になります。

併せて、世界全体が環境問題を最優先した経営戦略を求められております。

 

そして、環境問題に取り組む企業の姿勢が、即株価にも好影響する場面がありました。

 

米マイクロソフトは、2020年1月に先進的な計画を発表しました。

■2030年までに、カーボンネガテイブを実現する。

カーボンネガテイブとは??

排出するよりも多くの二酸化炭素を除去する

 

■2050年までに、自社が直接的及び電力消費等によって間接的に排出してきた全ての二酸化炭素を環境から除外する。

 

そして、この目標達成のために、10億ドル(約1,100億円)のファンドを設立したことも発表しました。

 

このニュースが報じられ、株価が上昇する局面がありました。

 

おそらく、2050年までの間、世界から注目される企業になり、そこに投資をされる投資家も増えるのではないでしょうか。

 

併せて、正に今は、新型コロナで社会全体が混乱していおります。

 

その中で、このコロナ対策や従業員の健康や安全等に多くの資力を投入した企業が、今後益々、社会全体から注目され、支援される事は間違いありません。

 

自ら投資をする事で社会貢献ができる

一人の個人が、環境問題に取り組む事には限界があります。

 

しかし、ESG投資をする事で、その資金は環境問題や人権、労働など、地域を支える為に投資をされます。

 

ほんの一部ですが、具体例を紹介します。

■環境に優しい製品やサービスを追求する企業を支援する。

■企業自ら温室効果ガス排出量の開示を行っている企業を支援する。

■女性活躍情報を開示し、女性活躍の推進を進めている企業を支援する。

 

ESG投資のデメリット

短期投資には向かない

今まで、株式やFX、短期売買により収益を求めていた投資家には向かない投資手法になります。

そもそも、ESG投資の投資先は、ESGへの社会貢献が主であり、短期的に効率よく利益を追求する事は目指しておりません。

 

ですので、短期的に高いリターンを目指す方にはお勧めしません。

 

商品(ファンド)の選定が難しい

iDeCoやつみたてNISAとも関連しますが、商品の大まかな仕組みが理解できても、いざ具体的に商品(ファンド)を購入しようとしても、多くの日本人は、どこで購入し、、何を選択すればいいのかが分からないのです。

これは、ESG投資というより、「お金の教育がない日本」の構造的な問題になります。

 

具体的な投資方法

さて、多くの日本人の大きな壁がここからなのです。

ESG投資は分かった。

どこで買えばいいのか?

商品名は?

ファンドは??

 

理想はiDeCoとつみたてNISAでの運用だが・・・

どうせESG投資するなら、iDeCoつみたてNISAを活用したい!

こう考えるのが普通です。

 

しかし、残念ながら、2020年4月1日現在、つみたてNISAのファンドの中には、ESG投資のファンドはありません。

そして、iDeCoはどうか?

iDeCoも全くない訳ではないのですが、取扱いをしている金融機関を探すのが大変です。

 

その中で三井住友銀行が販売をしております。

■三井住友・日本株式ESGファンド

■つみたて椿

正直、残念な現実です。

今後取扱いする金融機関が増える事を期待したいものです。

 

投資信託

では、投資信託はどうか。

日本投資協会のHPから検索ができます。

投資信託協会 - 投資信託協会

 

HPの上部にある「ファンド情報」をクイックします。

次に、「投信総合検索ライブラリー」をクイックします。

 

キーワードに「ESG」と入力します。

 

このように、19本のファンドが紹介されております。

 

他にも、個別に証券会社のHPで検索する事も可能です。

 

例えば「SBI証券 ESG投資」で検索をすると、こんな画面が出ます。

このように、8つのファンドが紹介されております。

 

GPIFを真似る

日本でESG投資と言えば、やはりGPIFです。

であれば、GPIFの手法を真似る事が成功への近道では・・・・。

しかし、ここから先は、本格的にGPIFの手法を学びたい方のみ進んで下さい。

 

初心者には、難しい内容になりますので・・・。

 

実は、GPIFのHPには「ESG投資」のコーナーがあります。

ESG投資|年金積立金管理運用独立行政法人
年金積立金管理運用独立行政法人のWebサイトです。環境(E)、社会(S)、ガバナンス(GPIF)を考慮した投資に関する情報を掲載しています。

 

この中で、注目は「ESG指数」です。

実際に、GPIFが採用している4つの指数が紹介されてます。

その中に、個別銘柄も公表されてますので、貴重な情報になります。

1.FTSE Blossom Japan Index

FTSE Blossom Japan Index
FTSE Blossom Japan Indexは、環境、社会、ガバナンス(ESG)について優れた対応を実践している日本企業のパフォーマンスを測定するために設計されています。インデックスは、業種の比率が日本の株式市場と同等になるように構築され、銘柄の組み入れは国連の持続可能な開発目標(SDGs)を含む既存の...

 

2.MSCI ジャパン ESGセレクト・リーダーズ指数

MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数
MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数は、親指数(MSCIジャパンIMIトップ500指数:時価総額上位500銘柄)構成銘柄の中から、親指数における各GICS®業種分類の時価総額50%を目標に、ESG評価に優れた企業を選別して構築される指数です。この選別手法により、ESG評価の高い企業を選ぶことで発生しがちな業種...

 

3.MSCI 日本女性活躍指数(愛称「WIN」)

MSCI日本株女性活躍指数 (WIN)
MSCI日本株女性活躍指数(WIN)は、親指数におけるGICS®業種分類の中から、性別多様性に優れた企業を対象にして構築される。職場において高いレベルで性別多様性を推進する企業は、将来的な労働人口減少による人材不足リスクにより良く適応できるため、長期的に持続的な収益を提供すると考えられる。MSCIは、性別多様性を推進す...

 

4.S&P/JPXカーボン・エフイシェント指数

S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数 - S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス
S&P/JPX カーボン・エフィシェント指数は、東京証券取引所が算出・公表している東証株価指数(TOPIX)の構成企業のパフォーマンスを測定するように設計されており、売上高1単位当たりの炭素排出量が少ないまたは多い企業をオーバーウェイトまたはアンダーウェイトとしている。

 

各指数の資料を見れば、構成銘柄の選定条件や具体的な銘柄(企業)も公表されております。

その中から、個別の企業のHPを見ながら、長期投資先の候補として検討する方法もあります。

 

例えば、皆さんが、よく知っている企業です。

■トヨタ自動車

■ソニー

■KDDI

■花王

■任天堂

 

ですので、投資の手段は、様々です。

■積立でも一括でもできる。

■投資信託でも、個別企業の株投資でもできる。

 

敢えて不満を言えば、iDeCoやつみたてNISAで気軽にできる環境が未整備です。

環境大臣が推奨しているのであれば、金融庁は、つみたてNISAの対象銘柄にするべきだと思います。

 

今後、具体的にESG投資を始めたいが、不安な方は、個別相談をご活用下さい。

 

新型コロナの影響で、面談は難しい状況ですが、メールで、1年間、相談回数が無制限のサービスがあります。

 

年間FPサポートです。

 

個別相談に申込します

 

本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

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