「人生100年時代を笑顔で送るためのお金の法則」Vol.305
新築で火災保険に入る時、どこで入ればいいのか?補償の選び方は?
私事ですが、1999年4月から損害保険の実務に携わり20年を超えました。
改めて感じる事は、この仕事は、知識も経験も必要な大事な仕事です。
20年以上の経験があろうとも、日々研鑽の連続。
近年、自然災害や予期せぬ突発事故も増え、事故現場を自分の目で見なければ、事故報告も対応できない。
一方で、各保険会社の商品内容、約款も改定の連続。
気が抜けない緊張感の毎日を送っております。
さて、近年は低金利の影響もあり、若い方が住宅ローンを組んで住宅を購入する方が増えております。
そして、多くの方が火災保険の知識がなく、どこで入ればいいのか?
どんな火災保険を選べばいいのか?
悩まれております。
そんな悩みのお手伝いをさせて頂きます。
火災保険はプロ代理店から入る
プロ代理店とは
副業ではなく、専業で保険に特化した代理店です。
しかし、残念ながら、日本は副業代理店が多いのです。
保険契約はするが、事故対応はしない。
相談しても、明確なアドバイスが頂けない。
例えば、本業は銀行業務、自動車整備業、自動車販売業、不動産業。
これらの代理店は、副業代理店になります。
なぜ、プロ代理店なのか
火災保険は契約して終了ではありません。
事故が発生し、保険金を受取るまでの長いお付き合いになる大事な契約です。
つまり、事故発生時に①気軽に連絡ができ、②的確にアドバイスを頂き、③保険金を受取る。
ここまで、責任を持って対応して頂く事が大事です。
逆に、こんな代理店では苦労します。
■そもそも担当者が分からない。
■事故対応に慣れてない。
■電話だけ受けて、保険会社に丸投げ。
プロ代理店の選び方
残念ながら、明確な選び方はありません。
その中で大事なポイントは、実績です。
損保業界で多いのは、知らない間に、担当者が変わっていた。
今の、自分の担当者が分からない・・・。
ですので、代理店として最低でも10年以上の実績のある方が望ましいです。
では、どうやって探すのか?
残念ながら、明確な方法はありません。
その中で、実際に事故を経験された方からの口コミ。
信頼ある方からの紹介。
それでも、見つからない場合は、下記のサイトも活用してください。
損害保険トータルプランナー
補償の選び方
保険の目的を明確に
火災保険のスタートは、補償の目的を決める事です。
3パターンあります。
■建物のみ
■家財のみ
■建物+家財
理想は、建物+家財です。
特に、大震災や大洪水を経験されている方は、必要性は十分に理解されてます。
しかし、何も経験されていない方は、とにかく保険料を安くしたい!
補償よりも、保険料を優先する方も多くおります。
50年に1回と言われる自然災害が頻繁に起きております。
ですので、慎重に検討する必要があります。
補償範囲を明確に
多くの方は、自宅の建物だけを想定します。
しかし、現実は、敷地内には車庫や物置、屋外設備等の付帯設備もあります。
契約の際に、どこまで補償範囲なのか、確認は必要です。
通常、車庫や物置は自動付帯する保険会社が多いです。
一方で、街灯などの屋外設備は補償金額等制限を設けている保険会社もあります。
ですので、確認が必要です。
自然災害の補償の有無を明確に
地震保険
1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災。
この当時の地震保険の加入率は全国でも11.6%とかなり低い水準でした。
*損害保険料率算出機構の公表資料より
その後、2011年の東日本大震災以降、全国的に地震保険に関する意識は高まりました。
今、地震保険は、生活復興する上で、必須の保険になります。
水災
2020年7月4日、九州では記録的な大雨となりました。
大洪水で命を失われた方、ご自宅が床下浸水等被災されました方には、心からお悔やみ申し上げます。
ここ数年、豪雨災害も全国的に発生しております。
10年程前までは、少ない地域では、水災補償を付帯しない事で、保険料削減をされる方が多くおりました。
しかし、これからは、いつ、どの地域に水災が起こるのか、誰も予測はできません。
保険料を優先するのか。
補償を優先するのか。
大事な選択の時代になりました。
風災・ひょう災・雪災は必須
風災・ひょう災・雪災については、ほとんどの保険会社が強制付帯です。
後は、支払い条件を確認する事です。
■20万円以上の損害を補償する。
■金額に関係なく補償する。
■支払い時に自己負担を設ける。
その他の補償は自分で選択する
プロ代理店は、たくさんの事故情報を持っています。
実際の事故事例を聞きながら、必要な補償を自分で選択をする事ができます。
事故は火災や自然災害だけではないのです。
■給排水設備の破損のよる水漏れ事故。
■車両の衝突による外壁の破損。
■原因不明の窓ガラス破損。
■落雷による家電製品の損壊。
保険期間、保険金額は選択の余地なし
保険期間
多くの方が、銀行で住宅ローンを組まれます。
その際に、融資条件として、ローン期間をカバーする火災保険期間の締結が求められます。
2015年9月までは、各保険会社、35年まで組む事ができました。
しかし、自然災害の多発から、保険会社でも将来の収支予測ができなくなり、2015年10月以降は、最長で10年になりました。
そして、2022年10月からは、最長10年の期間が5年に短縮されました。
保険金額
基本的に、今の火災保険は、新価実損払での契約になります。
つまり、事故が発生し、仮に全焼した場合は、同じ規模、同じ建物を建設するのに必要な金額を保険金額として設定します。
ですので、新築物件の場合は、建築費がそのままま保険金額になります。
まとめ
ここ数年、自然災害が多発し、防災対策は重要です。
併せて、予期せぬトラブルや事故に遭遇する事態も増えております。
一方で、各保険会社が火災保険料の値上げも予定しております。
更に、引受制限や補償内容の見直しも検討されており、今まで通りに、必要な補償が十分に確保するのも困難な時代になってきました。
そんな中で、プロ代理店の役割は益々重要になってきてます。
ひと昔のような「安ければいい」「最低補償でいい」
「お付き合いで入る」という時代ではありません。
自分の生活、時には人生を守ってくれるのが「火災保険」と言っても過言ではない時代です。
どうか、これから夢を実現し、自宅を新築される方が、最高のパートナーに出会い、最高の人生を送って頂ければ幸いです。
火災保険を含め、個別相談もご活用下さい。
本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
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