シャープレシオでファンドの選択ができる!優秀ファンドの特徴とは?

お金の勉強・基本

人生100年時代を笑顔で送るためのお金の法則」Vol.329

シャープレシオでファンドの選択ができる!優秀ファンドの特徴とは?

「貯蓄から投資へ」

「人生100年時代」「老後資金準備」

「老後2000万円問題」

 

言葉ばかりが先行し、中々進まなかった投資。

 

2020年は新型コロナウィルス一色の1年でした。

一方で、老後資金準備を投資で始める方も確実に増えてきている事が実感できる1年でした。

 

そして、多くの方が、目の前の大きな壁にぶつかります。

それが「ファンドの選択」です。

 

 

iDeCoにせよ、つみたてNISAにせよ、投資信託にせよ。

始めたい・・・。

 

 

 

でも、「どのファンドを選べばいいのかが分からない・・・

 

しかし、選択できるヒントはたくさんあります。

その1つが「シャープレシオ」です。

 

そもそも「シャープレシオ」がよく分からない方は、下記の記事をご参照下さい。

 

 

今回は、「シャープレシオ」の中でも、優秀なファンドの2つの特徴を解説させて頂きます。

 

優秀ファンドの2つの特徴

今回は、モーニングスターのHPから検証をさせて頂きました。

 

Morningstar | Ibbotson

 

カテゴリーが国内小型グロース

モーニングスターの投資信託のカテゴリーは、大きく10のタイプに分類されます。

この10の分類を大分類と言います。

そして、下の大分類の( )内の数が小分類の数です。

1.国内株式型(9)

2.国内債券型(4)

3.国内REIT型(1)

4.国際株式型(22)

5.国際債券型(22)

6.国際REIT型(6)

7.バランス型(7)

8.コモディティ型(1)

9.ヘッジファンド型(1)

10.ブル・ペア型(6)

 

 

つまり、全部で79のタイプのカテゴリーがあるのです。

 

そして、2020年11月30日基準で、シャープレシオランキング(期間は10年間)のトップ10のファンドを検証します。

すると、10のファンドの中で8つのファンドが、何と同じカテゴリーなのです。

 

つまり、79のカテゴリーの中で、1つのカテゴリーに優秀ファンドが集中しているのです。

 

それが、「国内小型グロース」です。

 

 

では、「国内小型グロース」とは、どのようなタイプなのか?

3つの角度から解説をさせて頂きます。

 

日本国内の銘柄が中心である事

国の選別は、大きく2つです。

日本国内か国際(海外)です。

 

ほぼ100%に近い割合で、国内株式に集中してます。

それは、海外よりも国内の方が成長性も収益性が高い、という観点ではありません。

むしろ、海外の方が優秀なファンドが揃っております。

 

では、何故??

 

それは、国内企業の方が、個別に企業調査が効率よくできるからです。

 

小型は時価総額と流動性で決まる

何が小型なのか?

そもそも、この仕訳は3つに分かれます。

大型・中型・小型

 

そして、この仕訳は、TOPIX(東証株価指数)を補完する「規模別株価指数」の算出において使用されます。

 

 

では、3つの仕訳の基準はどうなっているのか?

分類名

算出基準

大型株

時価総額と流動性が高い、上位100銘柄

中型株

大型株についで、時価総額と流動性が高い400銘柄

小型株

大型株、中型株に含まれない全銘柄

日本取引所グループのHP 用語集から抜粋し、筆者作成。

 

グロースとは

この仕訳は3つに分かれます。

■バリュー:割安株投資

■ブレンド:市場平均に近い投資

■グロース:成長性、収益性重視の投資

 

信託(投資)期間が10年以上であること

今回は、シャープレシオの期間を10年にしてますので、投資(信託)期間が10年以上である事は当たり前ではあります。

 

*ちなみに、判定となる期間は1年・3年・5年・10年の4つです。

 

投資活動が普及している米国では、長期投資は当たり前です。

 

米国籍のアクテイブファンドでトップシェアを誇るキャピタル・グループ

米国モーニングスターのファンドアナリストが選ぶ「Fantastic50」にも、キャピタルのファンドが11本選ばれています。

 

そして、この11本のファンド設定日を検証すると、1934年~1999年。

つまり、短い期間のファンドでも21年。

長い期間のファンドは86年です。

 

 

しかし、残念ながら、いまだ日本では、短期売買が繰り返されてきました。

モーニングスターが、2019年8月末時点の国内ファンドの信託期間別本数比率を公表されてます。

 

■5年未満:34.1%

■5年以上10年未満:26.8%

■10年以上:2.0%

■無期限:37.1%

 

つまり、全体の60%以上は信託期間が10年未満のファンドになります。

 

ですので、10年という期間は決して長い期間ではないのですが、長期投資をする上では、1つの大きな区切りの期間にもなります。

 

シャープレシオの探し方

シャープレシオはどこで探せばいいのか?

各証券会社のHPで確認する事はできます。

しかし、お勧めは「モーニングスター」のHPです。

 

モーニングスターのHPの活用方法

モーニングスターのHPを開くと、最初に「投資信託」を選択します。

 

 

次に、「ファンドランキング」を選択します。

すると、8つの選択肢が出てきます。

 

 

この中から「シャープレシオランキング」を選択します。

 

 

次に選択するのは「期間」です。

1年間・3年間・5年間・10年間の中から「10年間」を選択します。

 

 

そして、いよいよ、トップ上位のファンドが紹介されてます。

順位は、毎月更新されます。

 

 

 

まとめ

何事も基本が大事です。

投資の基本は3つ。

長期・積立・分散

 

難しい話しではないのです。

後は、運用する「ファンドの選択」だけです。

 

そのヒントになればと思い、紹介をさせて頂きました。

 

ますは、行動する事です。

そして、長い時間をかけて、続ける事です。

 

基本を徹底した人間が、最後は勝ちます。

多くの方が、行動され、成功される事を期待しております。

 

本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

コメント