米国ゼロクーポン債を途中売却するベストタイミングは?

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米国ゼロクーポン債を途中売却するベストタイミングは?

 

米国ゼロクーポン債は通常、10年~30年で投資される方が多く、長期投資になります。

ですので、よく頂く相談があります。

米国ゼロクーポン債は、途中売却できるの?

 

結論から言えば、できます。

 

但し、通貨の交換に制限が付されている場合は、売却できても、ドルから円に交換できない事もあります。

 

そして、更に頂く相談があります。

いつ、売却するのがいいの??

 

今回は、その途中売却するタイミングについての解説をさせて頂きます。

 

市場金利が下がっている時がいい

市場金利、つまり、金利が下がっている時がいいのです。

えっ?

どういう事??

 

市場金利とは

市場金利とは、金融市場で使われる金利です。

例えば、銀行の預金金利や貸出金利。

或いは、10年もの国債の利回り等。

 

今回のように、「米国ゼロクーポン債を途中売却」する場合に使用する市場金利は「米国債金利」になります。

 

米国債金利は、どこで分かるのか

通常、新聞等にも掲載されますが、リアルタイムで確認したい場合は、やはりネットです。

 

お勧めは「世界の株価指数

 

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ちなみに、市場金利は、毎日変動します。

更に、1日の中でも、常に変動しております。

 

なぜ、市場金利が下がった方がいいのか

通常、金利が上昇すれば、債券価格(単価)は下がります。

逆に、金利が下降すれば、債券価格(単価)は上がります。

 

米連邦準備委員会(FRB)は2019年7月31日、10年半ぶりの利下げを決めました。

この結果、債券価格は上昇しました。

 

 

円高よりは円安が有利

 

円安とは

円安とは、円の他通貨に対する価値が下がる事です。

 

 

例えば、対ドルで確認します。

1ドル100円⇒1ドル110円(円安)

1ドル100円⇒1ドル90円(円高)

 

なぜ、円安が有利なのか

米国ゼロクーポン債を売却する場合は、円安が有利です。

では、具体的に検証します。

 

10,000$を売却予定。単価は70の場合。

 

為替が100円の場合:10,000$×100円×70%=700,000円

為替が110円の場合:10,000$×110円×70%=770,000円

 

このように、円安の方がドルを円に換金した際の受取額が増えます。

 

まとめ

結論から言えば、米国ゼロクーポン債を途中売却する場合は、①市場金利が下がり、②円安である時期がベストタイミングになります。

 

しかし、現実は、そのタイミングを理解する事は容易ではありません。

なぜなら、どの数字が円安とか円高とか、明確な基準はありません。

 

そして、日々、経済情勢、社会情勢、政治情勢も変化を続けます。

ですので、ある程度は自分自身でルール(基準)を決める事です。

 

為替もかつては、1ドル360円の時代がありました。

 

一方、東日本大震災があった2011年。

10月31日は、1ドル75円になりました。

 

2020年は102円~111円で推移。

例えば、基準値を105円にする。

 

105円を下回れば円高。

105円を上回れば円安。

 

このように、自分自身でルールを決める事です。

 

併せて、あまり欲を出さない事です。

例えば「120円まで待とう!」と決めても、ここ数年の為替動向を検証すれば、難しいのが現実です。

 

そして、売却時期を失う事にもなります。

 

投資は自己責任です。

自分で納得できる方法を決め、行動するしかありません。

 

不安な方は、個別相談をご活用下さい。

 

 

個別相談に申込します

 

本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

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