「知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」
<誰でも分かる金融用語・金融商品辞典>Vol.57
騰落率とは?活用のポイントを解説
騰落率とは
「騰落率(とうらくりつ)」とは、投資の成績を示す指標の一つで、ある期間の始めと終わりで価格がどれだけ変化したかを表すものです。
騰落率=[購入時との基準価額の差]÷[購入したときの基準価額]×100
<例>
基準価額1万円が3年後に1万5千円になりました。
騰落率は5千円÷1万円×100=50%
*つまり、3年間で50%値上がりしました。
年利とは考え方が違います。
騰落率の見方
投資の成績を判断する際には、たくさんの指標がありますので、そのしくみと役割を理解する事が大事です。
騰落率の見る上での、大事なポイントは1つです。
なるべく、長い期間で見る事です。
1年や3年ではなく、最低でも10年。
そして、「設定来騰落率」です。
当然ですが、数字は高い方が、ファンドが順調に成長している事を意味します。
騰落率活用のポイント(注意事項)
騰落率は、過去の実績に過ぎません
騰落率は過去の実績です。
つまり、将来を予測するものではありません。
また、将来を約束するものでもありません。
ですので、検討の際の、判断資料の一部に過ぎません。
騰落率は、複数の期間で検証する
騰落率の期間は長ければ長い程、いいのです。
本来は20年、30年、40年の長い期間で検証する事が理想です。
しかし、残念ながら、日本の証券業界は短期売買の歴史を繰り返してきました。
そして、20年以上の騰落率はほとんど公表されてません。
他の指標も活用し、総合的に判断する
騰落率の他に、『トータルリターン』や『シャープレシオ』、『標準偏差』、更に運用報告書等も参考にしながら、あらゆる角度から判断をする。
尚、「シャープレシオ」の記事もご参照下さい。
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併せて、「標準偏差」の記事もあります。
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本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
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