「知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」
<誰でも分かる金融用語・金融商品辞典>Vol.58
「ファンドラップ」とは?わかりやすく解説
ファンドラップとは
「ファンドラップ」とは、投資信託を購入する際に、金融機関と「投資委任契約」を結び、金融商品への運用を一任する「ラップ口座」の事です。
言葉を言い換えれば、投資については金融機関に「お任せします」との意思表示です。
ファンドラップのしくみ
お客様(投資家)
資産運用の考え方を金融機関に伝えます。
金融機関
お客様の意向に基づき、投資信託で資産運用する。
*投資家と金融機関で「投資一任契約」を締結します。
ファンドラップの問題点
急増する「ラップ口座」
投資の初心者が聞けば、有難い制度に聞こえます。
何せ、「投資教育」ができていない日本の中で、投資はしたくても「よく分からない」「忙しくて勉強もできない」方が多いのは現実です。
そして、そのニーズに応えているように見える「ファンドラップ」。
では実情はどうなのか?
金融庁によれば、ファンドラップにおける手数料と信託報酬との合計額は平均2.2%。
更に、組み入れられた投信のうち、平均5割前後が系列投信会社のファンドで、一部には7割近いものもあり、自社の利益優先、系列会社優先の姿勢が果たして問題ないのでしょうか?
更に、手数料に話しを戻せば、平均が2.2%です。
しかし、その他に「信託財産留保額」も考慮すると、3%以上になります。
最近、個別相談を受けている中で既に投資信託をされている方は、以外と多いのです。
ところが、中味をご理解されている方はほとんどおりませんし、手数料のお話しをすると「聞いてません」「えっ、そうなんですか」との返事があまりにも多いのが現実。
果たして「ファンドラップ」が本当に投資家にとっていい制度なのか、あらゆる角度から検証するべきではないでしょうか。
本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
コメント