「知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」Vol.256
米国ゼロクーポン債の購入時のポイントとは
米国ゼロクーポン債に関するお問い合わせ、相談が増えてきました。
多くの方は銀行預金中心の運用が長かったのです。
そうすると、着目点は金利がほとんどです。
しかし、米国ゼロクーポン債は違います。
では、どこに着目すればいいのか。
そして、誰にでもできる購入金額の計算方法を解説させて頂きます。
購入時のポイントは2つ
まず、各証券会社がHPでゼロクーポン債に関する購入情報を公表してます。
今回は、SBI証券を見てみます。
まず、見方です。
■ゼロクーポン債なので、途中利息はつきません。
■参考単価:100万円の債券を購入するのに、いくらで買えるのか。
例えば、62.92であれば、100万円の債券を629,200円で購入します。
そして、満期時で100万円が戻ってくるのです。
角度を変えれば100万円の債券を37.08%の割引で購入ができます。
ですので、ここの数字は低ければ低い程有利になります。
*各社、表現が違います。
・購入単価
・販売価格
・参考単価
名称が違えども、しくみは同じです。
■参考利回り:満期まで保有した場合の利回りです。
但し、あくまで米ドル建での利回りですので、円に換算する際は、為替により変動します。
ですので、あくまで参考なのです。
■償還:満期日であり、払込んだ元本(額面金額)が戻ってくる日です。
どの証券会社も公表する内容はほぼ同じです。
その中で、必ず確認する項目は2つです。
①購入単価(販売価格、参考単価)
②償還日(満期日)
つまり、言葉を変えれば
①今、いくら払込めばいいのか。
(割引は何%なのか)
②いつ、戻ってくるのか。
この2点だけです。
特に、注目は①の購入単価です。
この単価は低い方がいいのです。
安く購入する分、当然利回りも高くなります。
ここで、疑問に思われる方もいるはずです。
為替は関係ないの??
そう、為替です。
当然、為替も影響があります。
購入時は、円高ドル安の方が有利です。
しかし、為替は1日の中でも常時動いてます。
ですので、都度、証券会社に確認するしかないのです。
では、最近の為替の動きはどうなっているのか。
■2019年4月:111円~112円
■2019年5月:108円~110円
■2019年6月:107円~108円
■2019年7月:107円~108円(7月23日現在)
ご参考までに、2019年7月18日の為替です。
■始値:107.94
■高値:108.01
■安値:107.20
■終値:107.29
通常、米国債を購入する場合は、購入時点の為替に為替手数料(スプレッド)がプラスされます。
例えば、購入時点の為替が107.84、スプレッドが50銭であれば、
107.84+0.5=108.34(購入為替)
*2019年4月以降は、やや円高になりましたが、ここ2カ月は変動幅が2円。
つまり、動きはほとんどありません。
ですので、今の状況だけを見れば、為替はあまり気にする必要はありません。
あくまで、購入単価の確認がポイントになります。
誰でも計算できる購入代金の計算方法
では、実際に購入をご検討されている方、購入代金を計算しましょう。
その上で、必要なデータは2つです。
①購入単価
②購入為替
例えば、仮に2040年5月15日満期の銘柄を1万ドル購入する場合です。
仮のデータとして
①購入単価:63.60
②購入為替:108.34
購入する額面は1万ドルですので、
■1万ドル×108.34(購入為替)=1,083,400円
■1,083,400円×63.60(購入単価)=689,042円(購入代金)
つまり、2040年5月15日に1万ドルが戻ります。
為替により、円での受取金額は変わります。
108円→1,080,000円
[円安になれば得です]
120円→1,200,000円
[円高になれば不利です]
100円→1,000,000円
この額面1万ドルの権利を689,042円で購入できるのです。
後は、正しい、必要な情報を押さえるだけです。
誰にでも、購入代金が計算できるのです。
今、老後資金準備の方法の選択肢として注目されているのが、米国ゼロクーポン債です。
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米国ゼロクーポン債に関する相談を随時受付をしてます。
本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
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