「知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」Vol.242
米国債を購入するならいつがベストタイミング?
米国債について、意外と多い相談があります。
「いつ、買えばいいのか?」
「どのタイミングで?」
おそらく、多くの方は、金利や為替の動向が気になるようです。
果たして、購入するベストタイミングはいつなのか?
米国債購入と為替の影響について
米国債にせよ、外国の金融商品を購入する際の最大の心の壁は為替です。
では、為替がどの程度の影響を与えるのか、2つの観点から考えます。
1.入口と出口の影響
言葉を言い換えれば、購入時と解約時(満期償還時)です。
■購入時
多くの方は、所有している円をドルに交換して、購入されます。
ですので、円高ドル安であれが、安く購入できます。
■解約時(満期償還時)
逆に、満期償還時は、ドルを円に交換します。
ですので、円安ドル高であれば、受取り金額は増えます。
しかし、残念ながら、将来の為替動向を予測する事は困難です。
併せて、解約時期について、円高の状況であれば、しばらくドルで保有すればいいのです。
ですので、ポイントは為替とは限りません。
2.最近の為替動向
2011年10月22日に為替相場は1ドル75円78銭を記録しました。
実は、これが円高の史上最高値になります。
以降は、政治状況や経済状況で不安定な時期が続きましたが、ここ数年は落着いてます。
まもなく、平成が終了します。
平成の始まった頃は、ドル・円の為替変動幅が年間で24円ありました。
しかし、ここ数年は変動幅が縮小。
2018年は105円~114円(変動幅9円)
2019年は107円~111円(変動幅4円)
つまり、「動かぬ円」の時代です。
結論として、今時点の状況を考慮すれば、為替の動向は大きなポイントになりません。
金利は購入の判断ポイントなのか?
2019年4月11日時点での主要先進国の国債利回(10年)です。
■日 本:-0.07%
■米 国: 2.47%
■ドイツ :-0.03%
■イギリス: 1.09%
■フランス: 0.32%
かつては5%以上だった米国債の金利。
昨年の4月には3%を越えた時期から考えれば、2.47%は物足りないと感じる方もいるかと思います。
しかし、そもそも日本の国債はマイナス金利。
日本の銀行定期預金金利は0.01%です。
そして、金利も大事ですが、やはり絶対的な安定感・信用力。
世界の基軸通貨である事。
ここが、最大のポイントになります。
そして、為替や金利よりも大事なポイントはあるのか?
米国債の購入時期は、なるべく早く始める事
米国債に限らず、投資の基本は時間を味方にする事です。
つまり、早く始める事。
長く続ける事。
毎月コツコツと積上げる事です。
相場を気にしている時間は無駄な時間なのです。
併せて、いつかやろう。
いつかは始めよう。
こう考えている方は、一生できません。
そして、資産を増やす事はできません。
購入のタイミングは「今」なのです。
「今」という瞬間は、二度とやってこないのです。
つまり、行動しない方は、時間を味方にできない方なのです。
米国債は、まとまった資金がなくても、証券会社により、毎月積立式でも購入できます。
ゼロクーポン債であれば、ドルコスト平均法で、且つ複利運用が可能なのです。
究極の老後資金対策とは
人生100年時代。
では、実際に何歳まで生きるのか??
残念ながら、分かりません。
そこで、1つの貴重なデータがあります。
95歳まで生存されている方の割合。
■男性:約7%
■女性:約25%
つまり、女性の4人に1人は、今現在95歳まで生存されています。
一方で、老後生活にご苦労されているのです。
今の年金生活者の毎月の収支の平均は?
約5万5千円の赤字なのです。
つまり、年間で約66万円の赤字です。
そこで、65歳以降、毎年赤字の約66万円が満期金として使える準備ができるのがこれ。
米国ゼロクーポン債です。
例えば、35歳から65歳まで、毎年米国ゼロクーポン債(30年)を購入する。
満期は65歳~95歳まで。
或いは、20歳からスタート。
50歳で一度満期。
そこから30年再投資。
80歳で満期。
始めるタイミングは早ければ早い程、いいのです。
毎年1回、ボーナスで購入するもよし。
毎月給与から、コツコツと購入するもよし。
ポイントは「時間を味方」にする事です。
*但し、証券会社により、購入銘柄、購入単位、購入方法は違いますので、ご確認ください。
更に、米国ゼロクーポン債を詳しく知りたい方は「個別相談」をご活用下さい。
本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
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