『知らないと人生を10倍損するお金のしくみ』Vol.221
老後の資産形成におすすめのリスクの低い投資商品2つを紹介
仮想通貨などで83億円募る、
投資集団8人逮捕
(2018年11月14日付読売新聞記事から)
投資グループ「SENER(セナー)」が金融商品取引業の登録がないのに、セナーの先物取引事業への出資を勧誘し、約4か月で、仮想通貨と現金で総額83億円を集めた事件。
またか~!
いつまで、こんな事件を繰り返すのか!
金融実務30年の経験から、一言。
金融商品に、完璧な商品はありません。
金融商品に、リスクのない商品もありません。
確実に儲かる話しなどありません。
ですので、出来る限り安全で、リスクの少ない投資が必要なのです。
国債
投資リスクの低い投資商品の代表は国債になります。
国債は、①国が発行する債券ですので、国が破綻しない限り
②約束した期限に
③元本を支払い
④約束した利息も保証されます。
つまり、安心感という観点では最強の投資方法です。
特徴と低リスクの背景
国債といっても、実は多くの種類があります。
全て、覚える必要などありません。
大きく2つに分けると
利付国債
毎年、2回、利息が支払われます。
満期時に、元本が償還されます。
割引国債(ゼロクーポン債)
利息はつきません。
購入時に、額面価格より、低い金額で購入でき、満期時には額面金額が償還されます。
更に、満期(償還期間)により4つに区分。
1.短期国債
2.中期国債
3.長期国債
4.超長期国債
更に、どの国債も
■途中解約ができる
■1万円から1万円単位で購入できる
つまり、手軽に購入できるのも大きな特徴。
そして、国債については、通常どの国も中央銀行が直接引き受ける事はしない一定のルールが設けられています。
しかし、日本は日銀が市中から購入する事は当たり前のように行われ、更に財政法第5条では、但し書きで「特別な理由がある場合には国会の議決の範囲内で直接引き受けは可能である」としています。
つまり、極論上、国債の財政状況が悪くても国会の権限で、何とかしますよ、とも受け止める事ができます。
財政上、それがいい悪いは別として、日本の国債を断固と守ろう、とのメッセージが伝わる但し書きではないでしょうか。
様々な賛否は置いといて・・・。
国債のメリット
安全性が高い投資商品
国債は、国が投資家にお金を借りて、発行する債券であり、借用書になります。
ですので、民間企業や地方自治体と比較しても、安全性は高いです。
最低金利保証があります
0.05%(年率)の最低金利保証付です。
銀行の1年定期預金金利は、長く0.01%が続いております。
ですので、銀行定期預金よりも高い金利での資産運用ができます。
少額投資がいつでも可能
投資でも株式投資であれば、ある程度の資金が必要ですが、国債は1万円から購入でき、更に、毎月募集されていますので、いつでも購入ができます。
国債のデメリット
日本の国債は金利が低い
投資の中でも、国債は安全性が高い反面、金利は低いです。
2018年11月15日現在の10年国債の金利は0.105%
ですので1%以上の金利を求めている方にはお勧めできません。
途中解約のルールがある
原則、最低1年間は途中解約ができません。
1年経過以降であれば、途中解約はできますが、中途換金調整額という形で計算されますので、経過期間によっては、損をする場合もあります。
国の破綻リスク
国が発行する債券ですので、日本国が破綻すれば、当然国債も元本保証はありません。
お勧めの2つの国債とは
では、具体的にどの国債がいいのか?
投資家の目的にもよりますが、お勧めは2つ。
米国債(30年)
なぜ、米国債か?
詳しくは、2018年5月16日付の記事を
『米国ゼロクーポン債』↓
ポイントは4つ
①アメリカ合衆国の元本保証
②手数料なし
③維持費ゼロ
④ストレスフリー
そして、日本国債とは違い複利運用により、投資信託並みの利回りが期待できます。
2018年11月14日付の米国債30年の金利は3.36%
ドル建てではありますが、今の日本国内の元本保証の金融商品の中には3%を超える金融商品はありません。
但し、販売する証券会社も限定され、併せて積極的に販売する証券会社も少ないのが現状です。
証券会社は儲からないが、投資家が儲かる貴重な金融商品が米国債(30年)です。
変動金利型10年満期
海外の国債や、長い国債に抵抗のある方には日本国債の10年満期。
今の金利は低いですが、変動金利ですので、実勢金利の動きに応じて、半年毎に適用金利が変わります。
併せて、最低金利の0.05%がありますので、10年間、安心です。
投資をする前に押えるべき3つのポイント
何事も基本が大事です。
投資も基本があり、これを無視して、安定した運用はできません。
では、3つの基本とは何か?
長期
投資は短い期間で、収益を求めるものではありません。
それは、投資ではなく投機です。
投資は、長い時間をかけて、お金を投資する事により、国も企業も育つのです。
結果的に経済が成長し、税収も増え、国も会社も個人も成長できるのです。
つまり、短期ではなく長期なのです。
積 立
投資のやり方は2つあります。
■一括投資
■積立投資
どちらがいいのか??
残念ながら、将来の金利や価格は予想できません。
経済情勢が良く、金利も高ければ、一括でも、積立でも大きな利益は期待できます。
しかし、日本は20年以上の間、低金利・デフレが続いています。
一括だけで、期待する収益を確保する事は困難な時代です。
併せて、積立と一括の大きな違いは
積立の成績=量×価格
一括の成績=価格
詳しくは2018年2月13日付の記事をご参照
『一括投資よりも積立投資を推奨する3つの理由とは』↓
量を毎月、コツコツと買い続ける。
地道に増やし続ける。
それが、できるのが積立投資です。
分 散
日本のみならず、世界全体を見ても、完璧な金融商品などありません。
しかし、多くの金融機関が特定の金融商品を販売し、結果的に後悔をされ、私に相談に来られる投資家の方が、後を絶ちません。
お話しを聞いて共通する事は
商品を理解されていない。
手数料のしくみを理解されていない。
銀行だから信用していました。
金融商品には完璧な商品は実在しません。
メリットもデメリットもあります。
それを理解した上で、投資目的に適した複数商品を組み合わせる事が大事です。
ですので、投資の基本はどこまでも分散が基本中の基本です。
株式のみはリスクが大きい。
債券だけではリターンが少ない。
ですので、値動きの異なる複数の資産を組み合わせ、リスクを最小限に抑える。
これが、基本です。
詳しくは、こちらの記事もご参照下さい。
『分散投資』↓
私が、投資の基本を学び、理解したのは銀行を退職後です。
銀行で10年仕事をしても、投資の事を理解していなかったのが現実。
ですので、一般の方が、投資の基本を簡単に理解できるものでもありません。
繰り返し、学び続ける。
そして、その場所が「マネーセミナー」です。
私の開催しているセミナーには投資初心者の方、投資で失敗をされた方が将来の老後資金準備の為に、真剣にご参加をされています。
学ぶ事は基本の繰り返しです。
■年金の基本
■お金を増やす基本
尚、『個別相談』も対応しております。
ご希望の方は『サービスメニュー』 ←クイック
本日も、最後までお読み頂き誠にありがとうございました。
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