『知らないと人生を10倍損するお金のしくみ』Vol.240
米国債購入・売却・保管の手数料はどれくらい?注意すべきことは?
最近、米国債に関する相談を受ける機会が増えてきました。
お話しを聞かせて頂き、分かった事があります。
有力な金融商品なのに、金融機関がほとんど宣伝をしていない。
結果的に、商品のしくみをご理解されている方も少ない。
なぜ、金融機関は、米国債を積極的に販売しないのか?
答えは、簡単です。
金融機関が儲からないからです。
だから、情報も中々耳に入らないのです。
本日は、米国債に興味を持たれている方向けの情報提供です。
特に手数料について。
米国債の特徴
そもそも、何故米国債なのか?
何が魅力なのか??
ポイントを押えると、以下の3点です。
ストレスなし
購入時点で、利回り確定です。
*但し、ドル建部分です。
安全(ほぼ元本保証)
米ドルで元本保証。
効率性が高い
・購入時手数料、運用中手数料なし。
・ゼロクーポン債は複利運用。
米国債の購入手数料は無料です
株や投資信託をされている方であれば、ご存知かと思います。
必ず、手数料がかかる!
証券会社は手数料で儲けている!!
そうなんです。
例えば、投資信託を購入すれば、3つの手数料が発生します。
■購入時にかかる!
■運用中もかかる!!
■途中解約時もかかる!!!
例えば、100万円の投資信託を購入すれば、
購入時に2~3万円程度。
運用中も、年間で1~2万円程度。
それが当たり前の世界です。
ですので、手数料を上回るリターンが出ないと元本割になる事もあります。
それがネックで投資信託を敬遠される方も意外と多いのが現実です。
しかし、米国債は違います。
■購入時手数料はなし。
■運用中の手数料もなし。
■保管中の手数料もなし。
■途中売却の手数料もなし。
つまり、投資商品としては、有力な商品なのです。
注意したい為替手数料
外国債券を購入する場合に発生するのが、為替手数料です。
事前に米ドルを持っている方が、米ドルで購入すれば手数料は発生しません。
しかし、多くの方は米国債を購入時、円をドルに交換します。
その際に発生するのが、為替手数料(為替スプレッド)です。
多くの証券会社は『片道○○銭』という表記をされてます。
では、具体的に数字で見ましょう。
例えば、3万米ドルを購入した場合。
為替が110円。為替スプレッドが片道10銭と仮定。
■円での購入金額は3,300,000円
■為替手数料(スプレッド)は3,000円
では、為替手数料は証券会社により違うのか?
違うのです。
■某A社:片道0銭
■某B社:片道0.5銭
■某C社:片道25銭
■某D社:片道50銭
つまり、100万円で比較すれば
0円~5,000円程度の違いです。
手数料以外のリスク
米国債の最大のリスクは為替です。
満期償還にせよ、中途換金にせよ、為替の動向により、円に換金する際は要注意です。
但し、リスクを押える手段はあります。
円高の場合は、しばらくドルで保有する事です。
そして、円安になってから円に換金をすればいいのです。
一方で、損益分岐点を事前に確認すれば、驚くようなリスクにはなりません。
既発債である2045年償還予定(30年)の米国債の半年程度の状況を見ると、分岐点は
50円前後です。
ちなみに、過去最高の円高値が75円78銭。(2011年10月21日)
ご参考までに、2019年度の為替動向は107円~111円。
2018年度は105円~114円
2017年度は107円~118円
ですので、ここ数年の為替動向だけを見れば、為替リスク(為替変動幅)は小さいと言えます。
今回は、主に手数料について解説をさせて頂きました。
次回は、税金について・・・。
尚、米国債について、更に詳しく知りたい方、購入をご検討の方。
個別相談をご活用下さい。
本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
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