「人生100年時代を笑顔で送るためのお金の法則」Vol.345
あなたは大丈夫?投資信託の2つの選択方法を間違ってませんか?
2020年2月以降、コロナ禍により、在宅勤務される方、巣ごもりされる方が増えました。
その影響があるかもしれません。
証券会社に口座を作る方が急増してます。
そして、iDeCoやつみたてNISA、投資信託を始める方も順調に増えているようです。
投資信託協会の公表によれば、2020年度の公募投信の純資産残高は151兆137億円で、過去最高との事です。
しかし、いざ始める時点で悩むのが、ファンドの選択です。
投資信託協会の公表によると、投資信託のファンド数は2021年2月末時点で5,960本。
この中から、自分の目的に合わせたファンドを選ぶ事は至難の技です。
併せて、金融機関の選択です。
証券会社、銀行等の多くの金融機関から、どの金融機関を選べばいいのか。
そのポイントについて解説をさせて頂きます。
金融機関の選択方法
多くの方が、付き合いのある銀行を選ばれてます。
それで成功されている方はいいです。
しかし、現実は、失敗をされている方からの相談を頂きます。
では、ポイントは何か。
自分が使いやすいのか
投資信託は、長い期間による運用です。
ですので、まずは自分が使いやすいのかどうかが一番大事です。
ネットか対面か。
ネットであれば、情報やサポート体制が満足できる内容なのか。
対面は大きく2つの手段があります。
①金融機関に足を運ぶ。
②IFAに足を運んで頂く。
その際に、気軽に相談できる相手なのか。
情報が豊富で信頼できる相手なのか。
要は、自分が長きにわたり、使いやすいかどうかです。
ファンドの選択方法
金融機関以上にハードルが高いのが、ファンドの選択です。
たくさんのファンドから、どのように選べばいいのか?
多くの方が悩まれてます。
しかし、ポイントを理解する事で、実は簡単に選択はできます。
過去の成績
過去の成績を確認できる指標は数多くあります。
その代表的な指標が「シャープレシオ」です。
シャープレシオについては、下記の記事も参考にして下さい。
問題は、数字の読み方です。
どの程度の数字がいいのか?
初心者には、中々理解できないものです。
数字の見方が分からない方は、下記も記事も参考にして下さい。
シャープレシオの数字の見方は?目安は?初心者でもわかります!
そして、検証する期間は5年、もしくは10年です。
では、どこで探せばいいのか。
お勧めするサイトはモーニングスターです。
そして、サイトを見る順序もあります。
はい、これで、シャープレシオの優秀な上位20本のファンドが出てきます。
月に1回、更新されます。
この作業だけで、約6000本の全ファンドから、優秀な20本のファンドに絞られます。
しかし、この20本のファンド全てが、今購入すべきファンドなのか?
残念ながら、ここから更なる選別が必要です。
基本情報からのファンドの選別
信託期間は無期限か残存期間の長い期間のファンドを選ぶ
投資の凄みは、長期運用による複利効果です。
ですので、最初から信託期間が短いファンドや、残存期間の少ないファンドが除外します。
例えば、償還日まで3年弱しかないファンド。
できれば、信託期間が無期限か信託期間の残存期間が10年以上の長いファンドを選択します。
ご参考までに、2021年3月末時点でのシャープレシオのトップ20本のファンドの中で、残存期間が10年未満のファンドが9本ありました。
この9本については、過去、設定当初時に購入されていた方には、いいファンドです。
しかし、これから購入される方には、必ずしもいいファンドとは言えません。
純資産総額は50億以上のファンドを選ぶ
純資産総額は50億以上のファンドを選びます。
なぜか?
純資産総額が少ないファンドは、繰上げ償還される可能性があるからです。
純資産総額は、基準価額のすぐ横に表示されてます。
繰上げ償還されると、今までの運用が全て精算されます。
そして、運用の見直しが必要になります。
併せて、償還時点で利益(損失)も確定します。
予期せぬ、税金の支払いが発生する可能性もあります。
ですので、ファンド選択の際の重要な確認事項が2つです。
①運用残高(純資産総額)が大きいこと。
②運用残高が減少傾向にないこと。
特に、準資産総額が10億未満のファンドは、繰上げ償還される可能性が高いので、注意が必要です。
リスク変動幅を確認する
リスクとは、価額の変動幅の事です。
例えば、新規の価額が10,000円で始めたファンドがあるとします。
10年後、価額が30,000円に成長したとします。
この結果だけを見れば、いいファンドに見えます。
しかし、10年間の動きを検証すると、以下の事が分かりました。
■5年後は、価額が3,000円まで暴落していた。
■7年後は、価額が40,000円まで高騰していた。
つまり、価額の変動幅が大きいのです。
仮に、本当に使いたい時に、価額が暴落した時期であれば、大損をします。
ですので、自分が購入するファンドのリスクを確認する事が大事です。
そのリスクを確認する方法が2つあります。
①標準偏差
標準偏差は、リスクの変動幅が分かる貴重な指標です。
数字が高いほど、リスク変動幅が大きいのです。
普段は聞き慣れないのが「標準偏差」です。
詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にして下さい。
標準偏差とは?大事な投資指標を初心者にもわかりやすく解説します
②最高値、最安値
*表現方法は証券会社により違います。
ファンドの基準価額は、毎日変動します。
購入時は安い方がいい。
一方で、解約時は高い方がいい。
しかし、現実、いざ使いたい時に基準価額が暴落していれば損をします。
では、過去において、一番暴落したのはいつで、基準価額はいくらだったのか。
逆に、一番高騰したのはいつで、基準価額はいくらだったのか。
それが、最高値、最安値です。
つまり、リスクの変動幅が、具体的に分かります。
この変動幅は、SBI証券や楽天証券等で確認できます。
まとめ
初心者が投資を始めたい。
例えば、20代~30代と仮定します。
その時の、選択商品の優先順位があります。
①iDeCo
②つみたてNISA
③投資信託
いずれも、実は投資信託なのです。
iDeCoもつみたてNISAも、実は投資信託に非課税の恩恵を加えた商品なのです。
そして、長い期間をかけて、毎月コツコツと、分散投資をする事で、自分の資産形成を安全且つ効率的に増やす事が可能になります。
一方で、投資信託はやればいい、というものではありません。
実は2つの大きな選択があります。
①金融機関の選択
②ファンドの選択
この2つの選択を誤り、せっかく始めた積立投資が大きく元本割れされている方。
何が何だか理解されていない方。
そんな多くの方からの相談を受けております。
中には、元本割れしている事実が分かっていない方。
運用益よりも手数料を払っている事実が分かっていない方。
実は、非常に多いのです。
不安な方は、個別相談をご活用下さい。
本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
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