「知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」Vol.14
パート勤務でも社会保険に加入すべき明確な理由を解説
さて、昨今、「働く女性」が増え、「女性の社会進出、ご活躍」は目を見張るものがあります。
しかし、一方で、収入を気にしながら、「パート勤務」にこだわっている方が多いのも現実です。
そう
●103万円の壁
(これを超えると所得税(住民税)が課税される)⇒配偶者控除が使える年収限度
*但し、103万円を超えても141万円までは「配偶者特別控除」が適用できます。
●106万円の壁
(下記の条件に該当すると社会保険に加入しなければならない)
①週の労働時間が20時間以上
②賃金月額が月8.8万円(年106万円以上)
③1年以上の使用されることが見込まれる
④従業員501名以上の勤務先で働いている
●130万円の壁(妻の収入がこれを超えると、夫の社会保険上の扶養から抜かなければならない)
⇒つまり、奥様が自分で国民年金に加入するか、パート先で社会保険に加入しなければならない。
●2018年から、上記の配偶者特別控除の金額が「150万円」を超えると減り始めるように変わります。
⇒要は(もう少し働いても税で優遇しますよ)との国からのメッセージなのです。
このような社会全体の流れの中で、収入額の上限を常に気にしながら、あくまで『目先の手取り』を「最優先」するような風潮が、昔からあるのではないでしょうか?
そこで、本日の提言です!
それは違います!
目先の手取りを「5万円」増やすより大事な事は、65歳からの収入を「5万円」を増やす事の方が大事なのです。(或いは、7万円、10万円か)
なぜか??理由は2つ!
①現在の高齢者の生活費の収支の平均が既に、
月55,000円の赤字なのです。
*詳しくは、下記の記事を参考にして下さい。
『今の年金生活者の実態とは』↓
②女性の方が90歳まで生存する確率は約25%、
100歳まで生存する確率は7%なんです!
65歳以降の老後生活で(今の高齢者のデータによれば)もし、90歳まで生存された場合の赤字累計金額は1620万円
100歳まで生存された場合の赤字累計金額は2268万円なんですよ!
結論として、提言です!
社会保険は加入すべきなのです。
社会保険に加入すべき2つの理由
①65歳からの手取収入を増やす最大の近道が「厚生年金」の加入です。
大事な事は「65歳」から月「5万円」を増やすために、毎月どれ位の収入で何年働けば、厚生年金が「5万円」増えるのかを試算する事であり、今の手取収入を「5万円」増やす事ではないのです。
これをやらなければ、65歳以降、本当に苦労するのですよ!!
②社会保険に加入するメリットは「年金」だけではありません。
更に2つ。
・傷病手当金が使えます!
(病気や怪我で仕事を休んでも標準報酬月額の3分の2が支給されます。⇒国民年金にはありませんよ)
・障害厚生年金が使えます!
(一定の障害状態になられた場合に支給され、しかも1~2級であれば、障害基礎年金と併せて支給されますので非常に有利です)
*しかも、「がん」になっても「障害年金」は程度によりますが、受給できる場合もあるのです。
非常に心強い味方なのですよ!
そして、今すぐ「老後資金」の準備をスタートです(まだやられていない方)
漠然とされている方は、個別相談をご活用下さい。
本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
コメント
厚生年金に加入できる方が羨ましいです。
扶養の範囲内だからと言って、保険料がかかっていない訳ではなく
皆で負担しているのです。
自分の子供達も働きだしたら、高い保険料を払います。
働いたならば、皆が保険料を払うようになる方が、保険料も下がって、良いと思うのです。
なぜ、パートだけが払わないのか、いつも疑問です。
この度は、コメント頂きまして、ありがとうございました。
ご指摘の点、私も非常に大事な事であり、同感です。
保険料は家族全体で負担しているものであり、
尚且つ、お仕事をされて、収入がある方は平等にご負担頂き、
その上で、社会保険の給付に反映できればいいですよね。
これは、政治のレベルになりますので、国民のご理解、声が
広まらないと、実現はできないかもしれませんね。
これからも、ブログに対するご意見等ありましたら、
遠慮なく頂ければ有難いです。
ありがとうございました。
高橋信之