SBI証券でつみたてNISAを始める時 ファンドの選び方

お金を増やす(金融商品)

知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」Vol.267

SBI証券でつみたてNISAを始める時 ファンドの選び方

昨年から、多くの方に相談を頂いておりますのが積立投資。

そして、必ず言われます。

 

「ファンドの選び方が分からない」

中には、せっかく、SBI証券で口座開設までされながら、止まっている方。

全国にも多いのではないでしょうか。

 

 

本日は、投資初心者でも安心できるファンドの選び方です。

 

ファンドの全体像を知る

そもそも、つみたてNISAは、金融庁が認めたファンドしか購入できません。

その数が、何と166本

*2019年10月1日現在

 

 

そして、その中から、更に証券会社が販売するファンドを絞ります。

ちなみに、SBI証券は153本

 

 

この中から、自分の理想に合致したファンドの選択は至難の技です。

 

 

今回は、1つのテーマを決めました。

安心」です。

 

そして、そのテーマに合致する3大基準も決めました。

 

 

その前に、そもそも「つみたてNISA 」がよく分からない方。

金融庁の選定基準を確認されたい方は、下記の記事をご参照下さい。

つみたてNISAとは?わかりやすく解説します

 

 

10年以上の実績があるファンド

まず、1つ目の基準が「10年以上の実績」です。

何故か?

積立投資の基本の1つは長期です。

 

 

2018年度は運用期間が10年以上の投信が躍進しました。

何と、4,358億円の資金が流入。

 

 

ようやく、日本の投信も短期売買から長期にシフトされてきました。

 

しかし、運用期間が10年以上の投信は、まだ全体の約16%です。

 

 

そして、世界に目を向ければ、極めて優秀な運用会社があります。

キャピタルグループです。

 

 

米国籍ファンドの純資産残高ランキング(アクテイブ型)。

その上位20ファンド中11本をキャピタルグループが占めています。

*出所:モーニングスター(2018年12月末現在)

 

 

そして、ファンドの設定年に特長があります。

1934年~1993年。

つまり、一番古いファンドは85年の実績。

一番新しいファンドでも26年の実績。

 

 

つまり、長い時間をかけて、世界の成長を追及し、良好な運用実績を残してます

 

 

ちなみに、SBI証券の153本のファンドを調べました。

■10年以上の実績あるファンドは33本。

 

 

内、20年の実績あるファンドは、何と2本です。

 

■フィデリテイ・米国優良株・ファンド:1998年4月1日(21年6カ月)

■フィデリテイ・欧州株・ファンド:1998年4月1日(21年6カ月)

 

 

一方で、残念な結果も判明しました。

■3年以下の新しいファンドが79本。

決して、新しいファンドが悪い、という事ではありません。

が、次々と新しいファンドを作るのが日本の風習なのでしょうか。

 

1つのファンドを、時間をかけて育てる。

それが、投資の世界の大事な考え方ではないでしょうか。

 

純資産総額が50億以上のファンド

投資信託で忘れてはいけいないのが「繰上償還」の存在です。

せっかく、コツコツの積み上げた大事なファンドが突如なくなる。

 

 

これが、投資信託の独特のしくみなのです。

では、どういうファンドが「繰上償還」されているのか。

 

 

2018年2月~2018年7月までのデータを調べました。

この6カ月間で、繰上償還されたファンドは110本。

 

 

そして、その中で108本が、純資産総額が10億円未満でした。

つまり、規模が小さいファンドは、繰上償還される可能性が高いのです。

 

 

 

ですので、「安心感」という観点から決めた2つ目の基準です。

純資産総額が50億以上

この基準に合致するファンドは68本ありました。

 

 

ご参考までに10億未満のファンドが何と42本ありました。

しかも、その内17本は1億未満のファンドでした。

 

トータルリターンが5年で5%以上のファンド

投資で難しいのが、将来の予測です。

恐らく、明確に予測できる方はいません。

 

 

ですので、どうしても過去の実績が大きな判断材料になります。

ここでのポイントは、長期でのリターン成績です。

できれば、10年、15年、20年・・・・。

 

 

しかし、実際に公表されている成績は最長で5年です。

ですので、トータルリターンが5年で5%以上のファンドを3つ目の基準にします。

 

 

そして、この基準に合致するファンドが29です。

 

3大基準をクリアするファンドは13本

SBI証券のつみたてNISAのファンド数は153本です。

そして、その中で3大基準全てをクリアしたファンドは以下の13本です。

 

 

*①が設定日、②が純資産総額、③がトータルリターン(5年)

2019年10月11日基準です。

 

■ニッセイ日経225インデックス

①2004年1月28日

②1,449億

③7.86%

 

■eMAXIS 日経225インデックス

①2009年10月28日

②269億

③7.69%

 

■SMT TOPIXインデックス・オープン

①2008年1月9日

②143億

③5.54%

 

■eMAXIS TOPIX インデックス

①2009年10月28日

②199億

③5.49%

 

■ニッセイ TOPIX オープン

①2001年4月27日

②112億

③5.45%

 

■SMT グローバル株式 インデックス・オープン

①2008年1月9日

②662億

③6.70%

 

■eMAXIS 先進国株式 インデックス

①2009年10月28日

②396億

③6.52%

 

■ダイワ・ライフ・バランス70

①2005年6月6日

②68億

③5.02%

 

■年金積立 Jグロース

①2001年10月31日

②261億

③8.36%

 

■大和住銀DC国内株式ファンド

①2006年10月23日

②145億

③5.27%

 

■コモンズ30ファンド

①2009年1月19日

②171億

③6.85%

 

■フィデリテイ・米国優良株・ファンド

①1998年4月1日

②209億

③7.01%

 

■フィデリテイ・欧州株・ファンド

①1998年4月1日

②184億

③9.15%

 

以上の13本ですが、このままでは、本数が多すぎて迷う事も予想されます。

ですので、ここから更なる基準を設けて、本数を絞らせて頂きます。

 

最終選定で厳選された6つのファンド

最後の基準を2つ設定しました。

①カテゴリー平均(5年)を超えている

「カテゴリー」とは運用手段の「小分類」です。

投資対象や地域、運用方法などによって、各証券会社が分類してます。

例えば、「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」等。

 

 

つまり、同じような運用をしているファンドの成績の平均を超えている事です。

 

②資金の流出入月が、3分の2以上で流入が多い。(過去5年)

分かり易く言えば、ファンドの資金が出るより、入る方が多い。

過去、5年間で、安定的に資金が集約されております。

 

 

①の基準については、13本全てがクリアしてます。

しかし、②の基準は非常に厳しい基準になり、クリアしたファンドは6本でした。

 

 

そもそも、何故、こんな基準を設定したのか?

投信はリスク、つまり、変動幅が広い金融商品です。

 

 

今現在は好調なファンドでも、1つの要因で大きく資金が流出し、将来的に淘汰される可能性もあります。

ですので、最後は、安心感のある優秀なファンドを選定させて頂きました。

 

 

その6本のファンドです。

■SMT TOPIX インデックス・オープン

■SMT グローバル株式インデックス・オープン

■ダイワ・ライフ・バランス70

■年金積立Jグロース

■大和住銀DC国内株式ファンド

■コモンズ30ファンド

 

注意点

今回は、SBI証券で取扱をしているつみたてNISAファンド153本から6本のファンドを選定させて頂きました。

 

最後に、これからつみたてNISAをスタートされる方への注意点です。

 

1.iDeCoと違い、ファンドの変更ができません

2.ファンドは1つのファンドに集中せず、分散する事をお勧めします。

3.途中、目的の為に解約する事はいいのですが、相場が下落しても止めない事が大事です。

 

以上の3点です。

後は、スタートができれば、ほったらかしでいいのです。

 

 

多くの方が、順調に資産形成の準備をされ、成功される為のお手伝いをさせて頂きます。

 

 

まだまだ不安な方、よく分からず、スタートできない方は、個別相談をご活用下さい。

 

 

個別相談に申込します

 

本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

コメント

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