「人生100年時代を笑顔で送るためのお金の法則」Vol.299
iDeCo(イデコ)を始める時、おすすめの3つの金融機関はここだ!
2019年に突如話題になった「老後2000万円問題」
それ以降、iDeCoに関する事で、多くの方から相談を頂きました。
そして、既に加入されている方の残念な事実も判明。
特に、以下の2点です。
■毎月、手数料が引かれている事を知らない、聞いてない。
■勧められたファンドなのに、元本割が続いている事を知らない。
ですので、最初の金融機関選びは非常に重要です。
しかし、選択する基準が分からない方がほとんどです。
そんな皆様のヒントになれば、との思いで情報発信をさせて頂きます。
一番のおすすめはマネックス証券
まず、結論から。
初心者の方におすすめの一番の金融機関は、マネックス証券です。
そして、その明確な3つの理由を解説です。
まずは、手数料が安いこと
実は、iDeCoを販売している金融機関は、2020年5月28日現在で76社あります。
その中から、手数料が一番会社を選びます。
手数料の中でも、毎月引かれる手数料は2つあります。
①信託報酬:ファンドにより違う。
②管理手数料:金融機関により違う。
今回は、②の管理手数料を検証します。
実際、どの程度違うのか?
171円~629円です。
この1カ月に458円の差が、30年後には、何と16万円になります。
ですので、まずは171円の会社を選びます。
9社です。
■大和証券
■松井証券
■マネックス証券
■楽天証券
■SBI証券
■auカブコム証券
■auアセットマネジメント
■イオン銀行
■三井住友銀行(みらいプロジェクト)
9社の中から初心者にわかりやすいHPを選ぶ
実は、この選択が重要です。
多くの方は、ネット検索をされます。
そして、初心者がわかりやすいHPなのか?
ファンドの選択ができるHPなのか?
そして、その基準は何か?
商品説明のトップページ(1ページ)に必要な情報が網羅されている。
仮に、情報が網羅されていても、ページを何枚も見ないと分からない会社が多いのが現実です。
結果、初心者には、ファンド選択の判断ができなくなる・・・。
やっぱり、止めます・・・。
そんな方がたくさんいるのです。
ですので、1ページで全てがわかる!
これが、最重要なポイントになります。
では、必要な情報とは何か?
①ファンドの設定日、償還日
②純資産総額
③基準価額
④信託報酬
⑤トータルリターン
⑥シャープレシオ
⑦騰落率
⑧リスク(標準偏差)
では、9社が、商品説明のトップページに8項目中、何項目を掲載しているのか。
以下、下記にまとめました。
金融機関名 |
情報開示数 |
マネックス証券 |
8 |
楽天証券 |
7 |
SBI証券 |
6 |
大和証券 |
3 |
auカブコム証券 |
3 |
auアセットマネジメント |
3 |
松井証券 |
1 |
三井住友銀行(みらいプロジェクト) |
1 |
イオン銀行 |
外部サイトに移動 |
*各金融機関のHPを基に筆者が作成
情報開示の内容に優れている
次に、8社の中で、初心者にわかりやすいHPの上位3社を比較します。
■楽天証券

この3社の中で、唯一、期間10年のリターンの実績を公表している会社が1つ。
マネックス証券です。
ちなみに、楽天証券とSBI証券は5年までです。
では、なぜ10年がいいのか?
投資の成績は長期で判断するものです。
世界の中でも、10年に1回、20年に1回の金融危機は起こってます。
その中で、長期の期間で安定して利益を出している事が大事です。
そして、その情報開示をする会社が信用できる会社です。
欲を言えば、20年、30年の実績公表が望ましいのです。
マネックス証券の更に優れた情報開示
iDeCoを含め、投資信託の手数料は複雑です。
そして、知らない間に手数料が引かれている。
こんな事が当たり前の世界です。
しかし、マネックス証券は、必要な手数料が全て、わかりやすく開示されてます。
■申込時手数料
■解約時手数料
■信託財産留保額
つまり、安心感を与えてくれます。
楽天証券の更に優れた情報開示
基準価額を見た時に、今高いのか、低いのか?
買い時なのか?売り時なのか?
中々、判断ができません。
楽天証券の基準価額の開示には工夫があります。
基準価額の下に、2つの値も開示されてます。
■設定来、一番高い値
■設定来、一番安い値
写真の基準価額は28,524円です。
これだけを見ると、「高い」「成長している」と思います。
しかし、2009年3月には4,546円まで値を下げてます。
つまり、リスク変動幅が激しいファンドという事がわかります。
SBI証券の更に優れた情報開示
月次資金流出入額が開示されてます。
つまり、ファンドに資金が集まっているのか、減っているのか。
言葉を変えれば、ファンドが成長しているのか、後退しているのか。
投資経験者には、貴重なたまらない情報です。
このファンドは赤ばかり。
つまり、資金がどしどし入り、順調に成長してます。
では、次のファンドはどうでしょうか。
青は流出です。
少し、不安が残るファンドです。
ここまで情報開示するSBI証券は、投資経験者には有難い存在です。
そして、今紹介した3社の優れた情報開示の共通点は1つ。
商品説明のトップページに全て開示されてます。
つまり、ページをあちこち開く手間がないのです。
金融機関を選ぶポイントは他にもある
投資経験者であれば、選ぶ基準や見るポイントも変わります。
そして、何より大事な事は1つ。
どの金融機関で買えば、成績がいいのか。
残念ながら、今までは情報開示がされてませんでした。
しかし、金融庁の指導もあり、2018年に初めて開示された情報があります。
投資信託の成績表です。
主に個人が金融機関を選ぶ目安となり得る「成果指標(KPI)」を全ての金融機関が公表する事になりました。
まだまだ、始まったばかりであり、各社の掲載場所も統一されておらず、比較する事も難しい段階です。
しかし、その中で分かり始めている事実もあります。
■独立系の投信が成績上位である。
■ネット証券は成績は上位でも、含み損を出している顧客も多い。
■銀行系は、全体的に苦戦。(一部健闘している銀行もある)
これだけ聞けば、じゃあ、独立系で入ればいいのか、と考えます。
しかし、残念ながら、独立系投信は、各社iDeCoは販売してないのです。
ちなみに、独立系投信で優等生の会社を紹介です。
興味ある方は、投資信託でご検討ください。
■コモンズ証券
■レオス・キャピタルワークス
■セゾン投信

では、次に注目すべきは、ネット証券になります。
ここで、注意したいのは、ネット証券の選択はOKです。
しかし、現実は、利益を出している方も出していない方も多い。
つまり、ファンドの選択が大事だという事です。
ネット証券なので、直接相談は中々できない。
ですので、身近に相談できる方、信頼できる方がいるのかどうか。
ここも、大きなポイントになります。
まとめ
人生100年時代に向けて、老後資金の準備は大切です。
その中で、公的年金に続く、最強の金融商品はiDeCoです。
しかし、現実は、加入するだけで満足。
しかも、多くの方が、お付き合いの銀行で加入。
そして、元本補償を信じ、結果的に元本割するファンドを選択されている方。
このような方に、多く出会います。
iDeCoを始める上で、大事な事は3つ。
①相談相手
②金融機関の選択
③ファンドの選択
これさえできれば、安心です。
そして、更に大事な事も2点です。
①早く始める事
②長く続ける事
これが、老後資金準備のための大事なポイントになります。
本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
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