「公的年金制度は破綻する」との声に反論する

公的年金

知らないと人生を10倍損するお金のしくみ」Vol.248

 

『公的年金制度は破綻する』との声に反論する

 

2019年5月22日、金融庁が公表した公的年金に関する資料を基に炎上。

金融庁の主張は、簡単に言えば、こんな感じです。

「公的年金だけでは、満足する生活はできないので、自分でも努力しましょう」

所謂、 「公助」+「自助」=安定した老後生活

人口減少、ましてや少子高齢化の日本では当たり前のお話しです。

 

しかし、某雑誌やネットでは、様々な主張が展開されております。

所謂、炎上です。

例えば、こんな感じです。

公的年金はあきらめろ」・・某日刊紙

国民から金を巻き上げた詐欺行為」・・・某メルマガ記事

年金払う意味あるけー!?」・・・某個人の叫び

年金徴収するな。今まで払った分返してほしい」・・・某個人の叫び

 

果たして、真実はどうなのか。

様々な視点から検証します。

 

年金制度の運用状況

平成29年度の年金制度の運用状況が厚生労働省から公表されてます。

■収入  52兆7,027億円

・保険料収入:37兆2,687億円

・国庫負担 :12兆5,332億円

■支出  52兆3,914億円

■収支   +3,113億円

 

では、積立金の残高はどうか。

■平成28年度末残高 185兆8,241億円

■平成29年度末残高 198兆 595億円

■増減       +12兆2,353億円

 

GPIFの成果は長期視点で検証する事が基本

そもそも、GPIFとは何か。

国民から預かった、大事な年金保険料を管理運用している団体です。

 

実は今回炎上した大きな原因の1つが、このGPIFの成果です。

GPIFでは、3カ月毎に、運用成績を公表しています。

 

今回は、平成30年第3四半期

つまり、平成30年10月~12月の期間、世界の株価が暴落した時期です

この期間の成果は、こんな感じです。

■収益率  -9.06%

■収益額  -14兆8,039億円

 

この約15兆円の数字だけで、大騒ぎになっているのです

 

では、平成30年度第1~3期の合計はどうか。

■収益率   -4.31%

■収益額   -6兆7,668億円

 

それでは、平成13年度からの累計ではどうか。約18年間の累計です。

■収益率    +2.73%

■収益額    +56兆6,745億円

 

つまり、『年金積立金が15兆が消えた』という報道は、必ずしも正しい表現ではないのです。

現実、運用益だけで約56兆円あり、トータルで約191兆の積立金は残ってます

これが、正しい表現ではないでしょうか。

 

つまり、投資は1年以内の短い期間ではなく、15年以上の長い期間で検証するものです。

短期間で、一喜一憂するものではありません。

 

平成16年度の年金改正の大きなポイント

年金制度は、5年毎に大きな改正が行われております。

中でも注目されているのが、平成16年度改正です。

いわゆる、「年金100年安心プラン」です。

 

言葉だけが先行し、改正の中味を知らずに批判をされている方が多いのが現実です。

ここでの、最大のポイントは1つです。

給付と負担の考え方を明確にした事です。

 

賦課方式ー現役世代が払った保険料を高齢者世代の年金給付にあてる。

つまり、現役世代が納める年金保険料の範囲内で高齢者世代の年金給付をします

 

ですので、例え物価が上昇しても、簡単に年金は増えないのです。

あくまで負担の範囲内で給付水準を自動調整する仕組みを導入したのです。

 

言葉を変えれば年金収支は必ず黒字にする。

黒字の範囲内でしか、年金給付はしません。

そして、「年金制度を持続させる」事が最大のポイントなのです。

 

とはいえ、人口減少が続く中で、今の制度を持続させる事は容易でない事も事実です。

ですので、5年毎の検証も実施。

給付水準の見直しも当然予想されます。

 

年金制度は老後年金だけではないのです

多くの方は、65歳から支給される老齢基礎年金をイメージされています。

しかし、現実は、それ以外にも幅広く活用できるのです。

特に、以下の2つの年金は貴重な制度です。

■障害年金

 

■遺族年金

 

2018年3月末時点で、障害年金を受給されている方は、約209万人。

遺族年金に関しては、約550万人です。

 

つまり、老齢以外で不測の事態が生じた時に、生活する上での大きな役割を果たしているのが2つの年金です。

この2つの年金は、欠かす事ができない制度なのです。

 

公的年金制度以上に優れた金融商品は存在しない

最近では、民間の保険会社も優れた商品開発をされている事は事実です。

しかし、冷静に分析をして、公的年金に勝る商品はないです。

では、どこが優れているのか?

■終身保障である事。

■止むを得ず、収入が少ない方は、払込免除の制度がある事。

■国からの支援(税金投入)がある事。

■年金を増やす手段もある事。

 

 

■国が破綻しない限り、公的年金制度は破綻しない事。

 

公的年金+自助努力が自分の老後生活を守る

日本の公的年金は、今後も持続されます。

しかし、残念ながら、公的年金だけで生活ができる事は困難です。

 

 

今現在でも、年金生活者の収支は、毎月赤字です。

赤字額は、約5万5千円です。

 

つまり、今大事な事は3つです。

①年金制度を正しく理解する事。

②自分の年金が何歳からいくらもらえるのか確認する事。

③不足分を、早い時期から準備をする事。

 

全体像が理解できれば、日本の年金制度がどれだけ有難い制度なのかが分かります。

併せて、自分の人生に欠かせない存在である事。

 

そして、国民全員の財産でもあり、全国民で守るべきなのです。

 

但し、お金の教育ができていない日本の中で、年金制度を理解し、更に自助努力の具体的な方法を一人で見つけ、実行する事は困難なのが現実です。

 

そこで、個別相談をご活用下さい。

■自分の年金がいくらもらえるのか

■老後資金をどのように準備すればいいのか

金融実務30年のマネードクターが、対応させて頂きます。

個別相談に申込します

 

不安を解消し、笑顔で人生100年時代を送りませんか。

 

本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

コメント

  1. 豊田博文 より:

    毎週勉強させていただいています。
    自分自身のお金の使い方について教えていただきたいことがあります。
    様子を見て連絡します。
    夏の戦いもありますし、全てやり切れる自分でありたいです。

    • nobu1118 より:

      豊田さん。お久しぶりです。いつでも、連絡下さい。
      宜しくお願い致します。

  2. 古田 より:

    分かりやすい説明ありがとうございます⤴️個人的に相談をしたいです

    • nobu1118 より:

      古田さん、コメントありがとうございます。
      今度、お茶でもしますか。
      ご都合の日程等、ご連絡頂けば時間調整をさせて頂きますので、宜しくお願い致します。
      高橋