失業した時の年金免除Q&A! 制度と手続きを知ろう

公的年金

知らないと損するお金の極意」Vol.227

 

皆さんは失業された経験はありますか?

私は32歳で失業。

1年間、無職で失業保険を受給した経験があります。

 

 

初めて、失業された方は、今後どうしたらいいのか。

特に、年金に関しては、十分な知識がなく、不安な方が多いのが現実です。

 

 

 

本日は、失業した際の年金の免除の手続きについての解説をさせて頂きます。

 

失業したときの年金免除について

Q.失業して年金を納めるのが難しいときは、どうしたらいいですか?

 

A.失業して、保険料の納付が困難な場合は、申請をすることにより、保険料の納付が免除になったり、猶予される場合があります。

 

 

Q.年金保険料はすべて免除になりますか?

 

A.通常の免除制度は本人、配偶者、世帯主それぞれの前年所得や扶養家族の人数により、以下4つの免除に区分されます。(平成30年度の国民年金保険料は16、340円

 

しかし、失業による年金免除の場合は、本人の前年所得は除外して審査されます

つまり、ポイントは本人ではなく、配偶者や世帯主の前年所得となります。

 

①全額免除   (16、340円が免除)

②4分の3免除 (12、250円が免除で、4,090円を納付)

③半額免除   ( 8,170円が免除で、8,170円を納付)

④4分の1免除 ( 4,080円が免除で、12、260円を納付)

 

Q.将来もらえる年金額はどれくらい変わりますか?

 

A.①~④により変わります。

仮に、40年間の中で、下記の期間だけ全額免除になった場合の月の年金額です。

■1年間:64、941円⇒64、130円(811円の減額)

■3年間:64、941円⇒62、506円(2、435円の減額)

■5年間:64、941円⇒60,883円(4,058円の減額)

 

Q.免除期間中に障害年金・遺族年金は受取れますか?

 

A.障害年金も遺族年金にも、受給要件があります。

 

その中で、初診日(死亡日)の前日において、

①国民年金被保険者期間のうち、未納期間が3分の1未満

②前々月までの直近1年間に未納期間がない(直近1年要件)

*①、②のいずれかを満たす必要があります。

 

つまり、失業した後、すぐに申請を出し、免除が認定された後の、初診日(死亡日)で、尚且つ①か②の要件に該当すれば、問題はありません。

 

注意するのは、申請が遅れ、申請を出す前に初診日(死亡日)が発生し、尚且つ、①か②の要件に該当しない場合は、残念ながら、受給できない可能性が高いです。

 

 

ですので、ポイントは、申請は早く出す事です。

 

Q.もしも未納にしたらどうなりますか?

 

A.未納期間が長ければ、国民年金の受給権を失ったり、将来もらえる年金額が大きく減ります。

<例>

■保険料納付済期間と保険料免除期間の合算期間が10年未満の場合は、受給資格がありません

■保険料未納期間が10年、20年、30年でもらえる年金額が変わります。

40年間の満額でもらえる年金額は、月64,941円(平成30年度)

・未納期間10年⇒48,706円

・未納期間20年⇒32、470円

・未納期間30年⇒16、235円

 

失業時の年金免除の手続きについて

Q.年金免除のためには、何をすればいいですか?

 

A.住民登録をしている市(区)役所・町村役場の国民年金担当窓口に申請書を提出して下さい。

尚、郵送でも可能です。

 

Q.必要書類を教えてください

 

A.「国民年金保険料免除・納税猶予申請書」に以下の書類の添付が必要です。

■国民年金手帳

■雇用保険受給資格証の写し、または雇用保険被保険者離職票の写し

 

*尚、事業の廃止(廃業)または休止の届出を行っている方は、別途指定する書類が必要になります。

 

申請用紙は、日本年金機構のホームページからもダウンロードができます。

国民年金保険料に関する手続き|日本年金機構

 

この中のケース3:国民年金保険料の免除を受けたいとき

国民年金保険料免除・納付猶予申請書

 

Q.審査にはどれくらいの時間がかかりますか?

 

A.基本的には、申請を出した時点で、役所から「○○頃に結果通知書が届く予定です」との連絡がありますが、1か月を予定しておいてください。

 

Q.審査期間中の年金は払うんですか?

 

A.審査期間中の納付書は、結果が出るまでは手元に置いて保留にして下さい。

■全額免除になった場合は破棄して大丈夫です。

■全額免除以外の結果の場合は、新しい納付書が届きますので、古い納付書は破棄してください。

 

Q.失業2年目ですが、何か手続きは必要ですか?

 

A.免除期間は1年ですので、毎年申請をする必要があります。

 

追納について

Q.追納とは何ですか?

 

A.免除されて納めていない保険料について、後払いできる制度です。

 

Q.いつまでに追納する必要がありますか?

 

A.まずは、年金事務所で申込をして頂き、厚生労働大臣の承認を受けたうえで、納付書をもらうことができます。

 

追納ができるのは、追納が承認された月の前10年以内の免除期間になります。

 

ですので、基本的には、承認された期間の、古い期間から納付する事になります。

 

Q.もしも、追納分を未納にしたらどうなりますか?

 

A.追納分にも「納付期限」がありますので、期限を過ぎると納付はできません。

 

 

以上が失業された場合の、国民年金保険料免除についての全体像です。

大事な事は、失業された時に、何もしない事です。

 

保険料を払わない。

免除申請をしない。

 

これで損をするのは自分自身と家族です。

 

日本の社会保障制度は充実しておりますので、使わないと損なのです。

 

不安な方は、まずは市(区)役所の窓口に相談をしてみてください。

 

 

本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

 

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